周回遅れの諸々

90年代にオタクとしての青春を過ごした人のブログです

秋田禎信とかいうコラボ・ノベライズ大好きおじさん エロゲから国民的漫画まで

sube4.hatenadiary.jp 昨日、「VS.こち亀」の話をした。オーフェンとこち亀って接点皆無じゃないですか!? と驚いた人も多かったようだけど、実は秋田禎信という作家は、この10年くらい、意外なところでの原作つきの仕事やコラボに積極的に関わっている。昔に…

「VS.こち亀」 コラボ相手としての両さんとはどういう存在なのか

j-books.shueisha.co.jp 連載40周年&単行本200巻記念という名目だったのがいつの間にか完結記念になっていた、「VS.こち亀 こちら葛飾区亀有公園前派出所ノベライズアンソロジー」を読んだ。ちなみに作家陣は執筆当時、完結を知らなかったらしい。そうと知…

ほしのこえ:新海誠がブレイクしたので、今一度三大セカイ系について語る 03

sube4.hatenadiary.jpsube4.hatenadiary.jp で、「ほしのこえ」は2002年に公開。高橋や秋山と違い一部の短編アニメーションを除いて商業的実績がないに等しかった新海は、本作を音楽を除いてほぼ一人で作り上げたことで、新時代のアニメーションの旗手、とい…

イリヤの空、UFOの夏:新海誠がブレイクしたので、今一度三大セカイ系について語る 02

sube4.hatenadiary.jpsube4.hatenadiary.jp 「イリヤ」*1は、2000年に電撃hp第7号で連載がスタートした。元々「EGコンバット」「猫の地球儀」などのSFラノベで高い評価を得ていた秋山は、本作で一躍売れっ子となった。 「6月24日は全世界的にUFOの日」*2新聞…

最終兵器彼女:新海誠がブレイクしたので、今一度三大セカイ系について語る 01

sube4.hatenadiary.jpsube4.hatenadiary.jp 「君の名は。」が大ヒット中の新海誠は、00年代前半に「ほしのこえ」で脚光を浴びた。このアニメを評するのによく使われていた言葉が「セカイ系」だ。当時は「ほしのこえ」に高橋しんの漫画「最終兵器彼女」、秋山…

清野静「時載りリンネ!」「さよなら、サイキック」 歯列矯正ブリッジをつけた女の子は好きですか?

7年の沈黙を破り、あの清野静が新作発表! ってことで、未完の前作「時載りリンネ!」シリーズ1-5を読み返していた。 200万字の本を読むことでたった1秒だけ、時を止めることができる一族“時載り”。バベルの塔に住み、本を摂取することで生きている彼らだが…

「劇場版アイカツスターズ!」 スタッフTとショートパンツと生足と伝説のドレスと

新宿バルト9で「劇場版アイカツスターズ!」を観てきた。女児向けアニメの映画を劇場で観るのは実は初めてだけど、大画面に映るアイドルたちのスタッフTシャツ(というか四つ星の体操服?)とショートパンツから伸びる二の腕生足に目を奪われっぱなしだった…

開催場所非公開で行われた「アダルトVRエキスポ2016」に行ってきた

8月27日に池袋の某所で開催された成人向けVR技術の展覧会、「アダルトVRエキスポ2016」に参加してきましたので、専門的見地とか皆無のただのスケベな人から軽くレポートを。6月に秋葉原で開催され大きな話題を呼んだものの、盛況すぎて途中で中止になった…

「カムイの剣」 最高にかっこいい80年代のニンジャ活劇アニメーション

子供の頃、テレビで放映していたアニメを観て、何か強烈な印象を残していったことだけは覚えている。でも、内容はおろかタイトルも思い出せない。こういった経験のある人は多いと思う。その後、なにかしらのきっかけがあって再視聴することができたとして、…

「シン・ゴジラ」は「ヱヴァ」よりも「エヴァ」だったのか

公開から一週間経った8月6日、池袋HUMAXで「シン・ゴジラ」を観てきた。元々、「ゴジラ」シリーズは子供の頃に「VSモスラ」「VSメカゴジラ」辺りを観た記憶が朧気ながら残ってるのと、最近ようやくテレビで第一作に触れた、というくらいの初心者なんだけど…

「ちえりとチェリー」 おばあちゃんちでの半日の冒険を描いた人形アニメ

池袋で「シン・ゴジラ」を観た後、ハシゴをした。映画館に足を運ぶこと自体年に1回あるかないか、という自分にしては珍しいというか初めてのことだ。2本目は、渋谷ユーロスペースで上映中の「ちえりとチェリー(同時上映:チェブラーシカ、動物園へ行く)…

兼役満載の「リルリルフェアリル」声優別キャラクター一覧

30人未満の声優で、80人以上のキャラクターを演じる(2クール終了時点)。そんな兼役上等な女児アニメ「リルリルフェアリル」のキャストらがそれぞれどのキャラを担当しているのか、整理してみました。 花守ゆみり(1997) 内田彩(1986) 日高里菜(1994)…

石川博品「メロディ・リリック・アイドル・マジック」 国民的アイドル VS 野良アイドル

子供があくまで子供のまま大人の世界にコミットすることを求められ、しかし「仕事」をしていく中で否応なしに成長する/させられる*1。これを、アイドルが描かれた物語の一つの類型だと考える。その場合、子供の世界の狭さ、大人の世界の広さを強調したほう…

エンタメ寄り長谷敏司の魅力 「円環少女」「ストライクフォール」他

長谷敏司が久々にラノベレーベルで新作を発表! ってことで、エンタメ寄りの長谷作品の魅力とか特徴とかについてつらつらと語る。 今も連なるエモさを感じる「楽園」「フリーダの世界」 長谷敏司という作家は、2001年にスニーカー大賞金賞を受賞して世に出た…

「ヤマノススメ」にあの日エロゲユーザーが追いかけてた消える飛行機雲を見た

10年以上前、今よりもエロゲがオタク趣味のメインストリームにより近かった頃。 わたしも時流に乗ってそこそこの数をプレイしたけど、その一角に田舎ゲーと呼ばれるジャンルがあった。「AIR」「水月」「ゆのはな」「CROSS CHANNEL」「果てしなく青い、この空…

秋田禎信「ハルコナ」 花粉症を駆逐した社会を描く奇想小説 空気に殺されないために

周囲数十キロの花粉を消滅させる*1特異体質を持つ人々がいる社会を描いた、奇想小説。それが、新潮文庫nexから発売された秋田禎信の「ハルコナ」だ。 5年前、遠夜(とおや)の隣に引っ越してきたハルコは特異体質の少女。数十キロにわたり花粉を消滅させるか…

はてなブログの人気テーマ「Innocent」を導入してデザインをちょこちょこいじってみた

はてなブログに移転して約半年。常々スマホ版のデフォルトの表示が物足りないなと思ってたんだけど、無料版ではそちらのデザインはいじれないらしい*1。唯一の例外は、PCでもスマホでも、単一のCSSから? 閲覧に最適な状態に変化させる「レスポンシブデザイ…

ろくごまるに「食前絶後!!」「封仙娘娘宝録」が電子化 心理戦・頭脳戦ラノベの傑作

カドカワの小説投稿サイト「カクヨム」。そのオープン初日に、プロ作家であるろくごまるにが、カドカワ=富士見書房の電子書籍契約に関する杜撰さ*1を糾弾する文章を投下して、大きな話題を呼んだ。その後紆余曲折を経たものの、発端となった作品「食前絶後!!…

妹の結婚式に出席してきた/高崎の白衣観音・洞窟観音にお参りしてきた

たまには普通の日記を。 結婚式でフォーマルスタイルに着飾ってる女性いいよね…… 群馬の実家に帰って、妹の結婚式に参加してきました。90年代オタク的には、どんなに有名であっても「あ、これEOEのあのシーンで流れたやつだ!」という連想をどうしてもしてし…

フジリュー版「銀英伝」が相次ぐ濃いキャラの登場で面白くなってきた

……気がする。 和製スペースオペラとして80年代に一世を風靡し、今もなお多くの人に読み継がれている田中芳樹「銀河英雄伝説」。この小説を「封神演義」の藤崎竜が漫画化したものが、現在ヤングジャンプで連載されている。 銀河英雄伝説 1 黎明編 (創元SF文庫…

加賀香子はだよもん星人かわいい 「ゴールデンタイム」の狂騒じみた大学生活

「とらドラ!」で有名な竹宮ゆゆこの「ゴールデンタイム」(外伝含め全11巻)は、ラノベでは珍しい大学生ものだ。 晴れて大学に合格し上京してきた多田万里。大学デビュー、東京デビュー、一人暮らしデビュー、と初めてのことづくしで浮足立つ彼は、入学式当…

ラノベ作家ストレイドッグス 夢枕菊地氷室新井神坂秋田古橋秋山ヤマグチ桑島

※タイトルに特に意味はありません。 ラノベ作家は、かつての文豪のように異能バトルしたりはしない。けれど、同じ時代に活躍し、人気が拮抗していたり、代表作のジャンルが同じだったりすると、ペンで競い合うことはある。また本人たちにその気がなくとも、…

素人童貞の胸を打つおっぱいゲーム青春小説 土橋真二郎「OP-TICKET GAME」 

GWが終わった。社会人1年目の男性陣は、連休中に旧友と会って、どうだっただろうか。何か、学生時代と変わったところは見受けられただろうか。 ……例えば、以前は下ネタなんて全くの無反応だったあの人が、平然とお水のお姉ちゃんの話をするようになっていた…

大ベテランに今風美少女が書けないなんて誰が決めた 秋田禎信「巡ル結魂者」

「俺もさ、異世界だって考えてたからかな……騒ぎを起こして実験観察なんて、まともな人間の発想じゃないよ。やるべきじゃなかったよな」 巡ル結魂者 異世界へ召喚された人間には、異邦人であるからこそ、出来ることがある。本作の主人公カズトも、その立場に…

エロアニメの新潮流「イノベーティブアニメ」「インモーション技術」

※今回特に知識的な裏付けが皆無で印象だけで物事を語ってるので、いつも以上にガバガバです。 一般向けでは、アイドルアニメのダンスシーンなどをフルCGで制作することが当たり前になったように、成年向けでもこの数年で定着した表現技法がある。メーカーの…

猫に説教される底辺ラノベ作家(33)~心にしみる私小説「先生とそのお布団」、カクヨムで公開中

角川が小説投稿サイト「カクヨム」を立ち上げて、約二ヶ月が経過した。オープン初日にプロ作家であるろくごまるにが、角川(富士見書房)の編集上の不手際を糾弾する文章をあげてから*1、一時はすっかりそういった作品の発表の場として人気を得てしまった感…

野村美月「SとSの不埒な同盟」 「俺の嫁」持ち同士のオタカップルの幸せ 

​上のように書いたけれど、「SとSの不埒な同盟」(全2巻)の主人公もヒロインも別にオタクじゃない。この作品は、好きな人がそれぞれ別にいて、お互いの恋の成就のために同盟を結んだ男女が段々と惹かれあっていくという、大まかなあらすじだけ聞けば「と…

とあるラノベ世代が読んだ平井和正 「月光魔術團」「超革中」「ボヘミアンガラス.st」「幻魔大戦」

SF作家・平井和正(1938-2015)が亡くなってから一年以上が経つ。それまで近いようで遠かった作家だったけれど、訃報を機に幾つかの作品を読了した。 唯一、狭義のラノベレーベルから刊行された「月光魔術團」 これは逝去より随分前の話だけど、わたしが最初…

iPhoneでエロゲをプレイする DMMのアプリ「にじげんぽけっと」を使ってみたけど…

07月06日追記:appleから異議申し立てがあり、該当アプリ及び個別のiOS版18禁同人ゲームは07月13日をもって配信停止になるそうです。 http://www.dmm.co.jp/dc/doujin/information_html/=/ch_navi=/ スマホでエロ動画を観たりエロ漫画を読んだりするのは、PC…

NHK大河ドラマ化が似合いそうなファンタジー女四代記 上遠野浩平『無傷姫事件』

使命感から、あるいはもっと個人的な理由から、何か大きな物事に立ち向かう女の子というのは、どうしてもこうもわたしたちの心を揺さぶるんだろうか。 継承。つながれていったのは力か夢か幻か――魔導世界でも類を見ない、兵数と武装に頼らない軍事国家。その…

女児アニメでkawaiiの過剰摂取 「リルリルフェアリル」中毒に陥る大人が漸増中

「大きなお友達」によるキッズアニメの評価基準として、どれだけ「清く正しい子供向け」から逸脱しているか、というのがある。お行儀のよさが求められる子供向けではありえない、大人にしか分からない「マジキチ」なパロディや毒のあるセリフ、常軌を逸した…

現代の光源氏描くエッチ漫画「源君物語」、14股達成は約5年かけて折り返し地点過ぎる

ヤングジャンプ連載のエッチなラブコメ・稲葉みのり「源君物語」が、劇中において「(作中時間で)あと1年で残り6人を落としてもらう」とタイムリミットを設定した。これにより物語はもう折り返し地点を過ぎていることが改めて実感させられた。 「源君物語…

角川春樹、徳間康快、西崎義展……出版・エンタメ系偉い人を題材にしたノンフィクションを読む

オタクとして、そこそこ年を重ねてきた。ということは、わたしが子供の頃から好きな物を作り続けてきてくれた人たちはもっと年を取り、あるいは業界で揺るぎない地位に就き、あるいは既に自伝の一冊や二冊書くようになったということだ。これは別に狭義のク…

三木一馬が電撃文庫を離れて始めた「出版エージェント」、その先達

「とある魔術の禁書目録」「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」「ソードアート・オンライン」「魔法科高校の劣等生」などを担当した有名編集者で電撃文庫編集長の三木一馬氏がAMWを退職し、新しく会社を立ち上げたそうです。社名を「ストレートエッジ」とい…

野球が全てのアラビア風ファンタジーハレム 石川博品『後宮楽園球場』

2013年、新潮社の日本ファンタジーノベル大賞が惜しまれつつも休止を発表した。 www.shinchosha.co.jp 本作を読んでその第1回大賞受賞作である酒見賢一『後宮小説』を連想したのは、恐らくはそんなタイミングと、わたし自身の知見不足もあってのことだろう。…

「アイカツ!」いちあか編完結 全178話中160話過ぎてリアルタイムの放映に追いついた人の雑感

わたしが「アイカツ!」を観始めたのは2015年の夏。3期の終盤も迫った頃なので、随分と遅い。最初は好きそうな話だけ当てずっぽうで観てたのだけど、1年目終えた後結局巻き戻って全話観る羽目に。大体1日1話消化して、ようやく最新話に追いついたのは年が…

「グリムガル」作者・十文字青を生んだ、ダークファンタジー大好きスニーカー文庫

「灰と幻想のグリムガル」の原作者・十文字青は、自分の作風をライトノベル業界の中で主流ではないと常々公言している。それどころか支流ですらないそうだ。これはなにも「最近のラノベ」がどうこうという話ではなく、デビュー当時からほぼ一貫してそういう…

当時17歳の著者による和風ファンタジーの怪作が復刊 秋田禎信『ひとつ火の粉の雪の中』

第3回ファンタジア長編小説大賞準入選にして、応募当時17歳だった著者のデビュー作が、新潮文庫nexから復刊された。1992年刊行の旧版は、現在電子書籍として配信されている。 ひとつ火の粉の雪の中<ひとつ火の粉の雪の中> (富士見ファンタジア文庫) 作者: 秋…

真面目系クズの心をえぐる甘々学生夫婦生活 石川博品『アクマノツマ』

この「アクマノツマ」は、恐らくは太宰の「ヴィヨンの妻」のオマージュでもあろう*1、駄目人間主人公と天使のような悪魔兼女子高生という夫婦の、8割方甘々な日常を描いた小説だ。商業作家である石川博品が同人作品として発表したものだが、現在はkindleで…

ほんの少しだけ優しいマーガレット・ミラー 『雪の墓標』『悪意の糸』

ロス・マクドナルドの妻としても有名なサスペンス小説家のマーガレット・ミラー(1915-1994)は、わたしが愛読している数少ない、というかほぼ唯一の海外作家だ。元々は「魔術士オーフェン」の秋田禎信が影響を受けたということで読みだしたのだけれど、文体…

「ブギーポップ」シリーズの今後 織機綺リターンズ VSスプーキー・E Part4

「ブギーポップ」シリーズで有名な上遠野浩平の小説は、「ジョジョ」などのノベライズを除いて、全作品の世界が――その関わり方は大小様々であるが――繋がっているのが特徴だ。大半の作品はストーリーとしては単巻で完結しているけれど、作中における役割を一…

児童文学風ラノベのひとつの完成形 野村美月「ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件」

同著者の「吸血鬼」シリーズは打ち切りとなってしまったようだが、こちらは全8巻で円満に完結した。最終巻は丸々一冊後日談。あとがきにあった「このシリーズはむしろ番外編こそが本編」という頼もしいお言葉通り、主要登場人物は勿論、なつかしのあのキャラ…

ヤマト世代の四十代の十年間 那須正幹「ズッコケ中年三人組」シリーズ完結

「ズッコケ中年三人組」は、那須正幹による人気児童文学シリーズ「ズッコケ三人組」の続編だ。約25年、全50巻に渡って書き継がれてきた旧シリーズが完結した翌2005年に刊行開始。年1冊ペースで執筆され、2015年、11冊目の『ズッコケ熟年三人組』で改めて完結…

「スレイヤーズ」がラノベにもたらした何か 秋田禎信、橘公司他『スレイヤーズ25周年あんそろじー』

ライトノベルの生ける伝説である神坂一「スレイヤーズ」は、2000年に本編が完結した後も外伝のほうはしばらく続いていたが、それも2011年に発売された『スレイヤーズすまっしゅ。5 恋せよオトメ』で一旦終了してしまい、以降原作に目立った動きはない。本書…

水木しげる風の有名文学要約本 ドリヤス工場『有名すぎる文学作品をだいたい10ページくらいのマンガで読む。』

忙しい現代人のため、恥ずかしくて今さら人には聞けないあなたに、といった謳い文句ですっかり出版ジャンルとして定着した感のある有名作品要約本。web漫画サイト「トーチweb」で連載中の本作もそれに乗っかったものだが、ちょっと変わっているのは水木しげ…

電子化に当たり10年前のイラストを描き直し 秋田禎信・つたえゆず『シャンク!! ザ・ロードストーリー』

ライトノベルの多くは、雑誌連載を経ておらず、単行本に直接書き下ろす形をとっている(最近はなろう連載経由も多いけど……)。これはどういうことかというと、連載漫画やTVアニメのような単行本化/ビデオグラム化に当たり加筆修正する機会が、一回減るとい…

みんなで作るインターネット百科事典的なサイト群の話

wikipediaの自分の趣味に関連した項を編集するのはわりと好きです。感情を交えず事実だけを淡々と記入していく喜びってのはあると思いますし、お気に入りの作家や作品の項がなかったり何年も手つかずになってたりすると、ぐぐって一番上に出てくるのにこれじ…

釣り竿とテグスとお菓子で彼女を釣ろう 吉村夜『キミにもできる! 女の子一本釣りマニュアル』

ごく普通の公立高校に進学したフツメンこと富津浦信司は、なっちゃんこと桜木なつきに恋をした。でも今まで女の子とつきあった試しはない……。そこでフツメンは親友のイケメンこと池田祐樹に相談した。いわく、彼女を作りたいなら釣りに限るとのこと。そうと…

女子校に対する幻想とか現実とかどうでもよくなる一冊 石川博品『四人制姉妹百合物帳』

有名なお嬢様学校――閖村学園高校には“サロン”と呼ばれる友愛組織が存在する。そこに集う生徒たちは姉妹のように睦み合う。 御厨杜理子、佐用島紗智、時岡有希奈ら上級生をメンバーとし、「森」の図書館の一室でひっそりと活動している高踏的サロン「百合種(…

麻生俊平の近況(2016) 『ホワイト・ファング』『捜査班』、そして『和泉貴理子』

麻生俊平という作家を知っているだろうか。ライトノベル業界では珍しく社会派と評判の小説家だ。代表作の「ザンヤルマの剣士」(1993-1997)はオウム事件の直前に新興宗教のマインドコントロールを取り上げたり、終盤がエヴァの方の人類補完計画を髣髴とさせ…