オーフェン25周年くらい周辺企画でよかったやつ
足掛け四年くらいやってた気がする「オーフェン25周年」展開でよかったことを書きますね。
矢上オーフェン
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「エルフを狩る者たち」矢上裕による無謀編漫画化。2018年から2021年にかけて連載。単行本は全六巻。
矢上のフリーハンドによる街全体を映すカットを度々入れたりすることで、舞台であるトトカンタを漫画として現出させることに余念がない。原作の脱力系のオチをアッパー系に改変することが多くてそこはちょっと好みからは外れるんだけど、とはいえ作者が「オーフェン無謀編」という作品を完全に自分のものにしているので、違和感は全くない。キャリア25年のベテランによる職人芸を堪能できた。本当によかったので全編漫画化してほしかった……せめて「これで終わりと思うなよ!」だけでも……
舞台オーフェン
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「魔術士オーフェンはぐれ旅」「魔術士オーフェンはぐれ旅 牙の塔編」の二作が2019年に上演。オタクの偏見から「舞台化……舞台化かー……うーん……」ってなってたけど蓋を開けてみればメチャ感動していた。
一作目はプレ編エピソードを盛りに盛った「我が呼び声に応えよ獣」という原作ファンが長年観たかったやつで、二作目は「我が過去を消せ暗殺者」「我が塔に来たれ後継者」をヤクザ抗争に見立てることでアクションマシマシの燃える展開に。これ決して原作に忠実ではないんですよ。ないんだけど「オーフェン」としてすんなり受け入れられるんですよ。舞台の魔力というやつもあるんだろうけど、原作の再構成に果敢に挑戦し見事それをやりきったスタッフ・キャストに拍手。役者さんでは特にアザリー役の花奈澪さんとクリーオウ役天音みほさんに目を惹かれた。こればかりは2.5次元系舞台が隆盛を極めている今じゃなけりゃ企画が通らなかったと思うので、25周年企画に感謝している。キムラック編待ってます。
……とか書いてたら、別のキャストによる再舞台化企画が2021年夏に立ち上がるもコロナ禍により秒で延期していた。2022年1月現在その後の音沙汰なし。
オーフェンアンソロジー
全人類で自分が一番熱望してた企画。2019年刊行。
同じレーベルの看板として、先達として、作風は全然違うけれど常に秋田の近しい存在だった神坂一。秋田の文章を執筆の一つの基盤としてきた河野裕。この二人の「オーフェン」に取り組む姿勢が好対照だった。
ねんどろオーフェン
悲願の可動立体物! 2021年に発売。
実はねんどろいどってほとんど買ったことなかったんだけど、原作本篇でのシーンを再現するのにアレコレ試行錯誤するのめちゃくちゃ楽しいです。一体だけだと寂しい思いをさせるので100均で色々買い揃えちゃった。まかり間違って第二弾が出たらバンダナ取り外せるようにしてほしい……。彼のトレードマークみたいになってるけど本篇では外してる場面も多いし、アレがあるのとないのでは絵面が全然違うので。
終わりです
えっと、終わりです。