TVA「魔術士オーフェンはぐれ旅」1-3話先行上映会メモ(ネタバレしかない)
神保町の一ツ橋ホールで行われた「魔術士オーフェンはぐれ旅」先行上映会に参加してきましたので、原作既読者視点から覚えてる限りで内容をメモ。当然ですがネタバレしかありません。同上映会に参加した方は間違いを見つけましたらご指摘ください。
- 3話までで第一巻『我が呼び声に応えよ獣」消化。
- OPに旧アニメOPアクションシーンのオマージュらしきカットあり 。
- 1話に無謀編のメインヒロイン:コンスタンス・マギーが登場。声優は「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」で主役を演じた小山百代。オーフェンから逃げる地人たちにフェルテ・ベルナールをかます。エピソードこそ違うものの、一話は「無謀編」挿入してみてはというこの文章はわりといい線行ってたのではないかと。あくまで通りすがりの派遣警察官という感じで、オーフェンと知り合っている感じはしないので、一話限りのファンサービスだと思うけど。 OPのトトカンタの街並みにもしれっと登場。
- 今回は原作に忠実に、ということで基本的な流れは原作「獣」と同じで、でもちょこちょこ改変が加わっている。大体は円滑なシリーズ進行のためと納得いくのだけど、アザリーとチャイルドマンがアザリー事件以降意識を失っていて、本編開始直前に目覚めたという点はそうした理由が分からなかった。。またバルトアンデルスの実験を焦ったのはチャイルドマンのようなことも。何らかの伏線?
- クリーオウ役の大久保瑠美が「今回はプレ編もあるよ!」というだけあってアザリーがハーモニカ吹いてたりティッシが週番になったりハーティアがキャロル・スターシアに失恋したりコルチゾンくんがグッバイアーチされたりといったくだりが挿入される。
- ブラックタイガー登場せず。エバーラスティン家へのチャイルドマンとの襲撃、クリーオウとの真昼の決闘を丸々カット。尺がないというのもあるだろうが、旧アニメでは原作から完全に独立したコメディリリーフとして活躍したが、ああいう路線には行かないという意思表示か?
- その代わりというか、バルトアンデルスの剣を奪ったオーフェンを追うハーティアとの戦闘は、どこのスーパーアニメーター呼んできた、という感じの超絶作画。別のアニメが始まったかと思った。
- 毎回冒頭で浪川大輔=チャイルドマンによるナレーション……というか原作地の文を一文読む朗読が入る。一話だと「だが彼は見ていた――というより、身体がマヒしてしまったように身動きが取れない。部屋の入口に立ち尽くして、彼はただぼうぜんと彼女を見下ろしていた――」
- チャイルドマンたちを出し抜こうとバルトアンデルスの剣を狙ったオーフェンが使ったのは疑似空間転移。
- ウオール教室の面々がアザリー討伐隊として一話から登場。
- 「暗殺者」冒頭の、《塔》でのティッシとフォルテの会話「その二つ名ってやつ、やめられない?」が一話で前倒しで交わされる。
- 指輪のことについて話すシーンでキリランシェロが「僕はアザリーの手もきれいだと思う」と言うのは舞台版でもあったけど、どっちが先なんだろう。
- あーんコミクロンがまた死んだー! わざわざアザリー(チャイルドマン)の魔術で傷を負ったオーフェンを治癒して「俺は治癒の魔術が得意なんだ。忘れたわけじゃないだろう?」とかゆってオーフェンと一瞬だけ昔に戻ったような雰囲気を見せてからまた死んだ。しかしプレ編の戦闘訓練でアザリーがコミクロンをふざけて吹っ飛ばす描写を入れてからのアレはそれだなあ。つらいなあ。
- かつて刊行された「魔術士オーフェンファンブック」の全員集合表紙イラストを始め、原作イラストをトレースした一枚絵が流れていくED。
- 魔術カラーデザインという謎の役職にニトロプラスの中央東口氏。
- 魔術を唱える度に変身ヒーローばりにポーズを取るオーフェン。
- 原作の文章の味を残しつつ耳で聞いても分かりやすいようにしてる台詞回しはさすがベテラン吉田玲子って感じ。
- 絶対に笑ってはいけないアザリーの葬式。やや澄ました顔の遺影を抱くティッシはズルいって!
- 原作読者が誰一人として由来を知らない公式グッズ「オーフェンの魔剣」については3話まで観ても正体が分かりませんでした。