周回遅れの諸々

90年代育ちのオタクです

2016-12-01から1ヶ月間の記事一覧

2016年のスケベアニメを振り返る

年間の新作発売本数が恐らく100本前後*1という狭いエロアニメ業界だけど、今年もいろんな作品が発売されました。 メリー・ジェーン「今からアタシ……」がベストオブヘンタイ2016 ピンクパイナップル「ヌーディストビーチに修学旅行で!」の謎のテンション ピ…

エヴァオタが《第九》を初めて生のオーケストラで聴いた感想

今年2016年は、自分にしてはアクティブにイベントに参加したり映画に観に行ったりした。その締めとして、12月20日(火)、六本木のサントリーホールで行われた《第九》のコンサートに行ってきた。演奏は読売日本交響楽団通称「読響」。指揮者はドイツのマル…

【勇者のクズ】草河遊也 現役のフルアナログイラストレーター【オーフェン】

私の人生に一番影響を与えたラノベは、「魔術士オーフェン」でまず間違いない。作者の秋田禎信に関しても、旧シリーズが終了してからもずっと追い続けてる。 じゃあイラストの草河遊也はというと、正直ファンタジア文庫版の頃はそこまで熱狂的なファンではな…

森見登美彦『夜行』  京都を抜けるとそこは京都であった

デビューから10年以上が経過した森見登美彦の最新作は『夜行』。『きつねのはなし』にも通じる、じっとりと湿った怪談風味のファンタジーだ。 僕らは誰も彼女のことを忘れられなかった。 私たち六人は、京都で学生時代を過ごした仲間だった。 十年前、鞍馬の…

魔女っ子、魔法少女、変身ヒロインの使い魔キャラについて

魔(法少)女といえば使い魔、という連想だったのか。1982年の『魔法のプリンセスミンキーモモ』以来*1、かわいいマスコットキャラみたいなのがくっついてくるのがその手の作品の定番だけど、この魔法少女百花繚乱の時代、彼らもバリエーションに富んでるよ…

「放課後のプレアデス」 桑島法子が高森奈津美に幸せにされちゃう運命線

「放課後のプレアデス」というTVアニメは、女子中学生のごく日常的な悩みの解決とキャッキャウフフとガール・ミーツ・ボーイとハードSFを合体させたジュヴナイル作品だ。同じガイナックス制作作品では、「トップをねらえ2!」が一番近いだろうか。あるいは…

秋田禎信『血界戦線 オンリー・ア・ペイパームーン』 映像化も望まれる良ノベライズ

www.adventar.org ※この文章は、秋田禎信関連アドベントカレンダーの一日目の記事です。 内藤泰弘原作「血界戦線」のTVアニメ2期が、2017年に放送されることが決定した。ストーリーなど詳細はまだ明らかにされていないが、ノベライズでありながら一部の人か…

「ライトノベル傑作短編アンソロジー」をちょっと本気出して編んでみた

一般にライトノベルは短編が少ないとされている。書き下ろし長編のシリーズ物がメインというのがその主な理由だろう。ドラゴンマガジンや電撃文庫magazineに掲載されるのも、シリーズ物の外伝短編が多い。でも、たまにミステリのアンソロジーとか読むと結構…