周回遅れの諸々

90年代育ちのオタクです

「エヴァ」の話しようぜ2021

同世代多数と同じく、エヴァに触れてオタクになった。それまでもアニメや漫画は好きだったけど、関連グッズを買ったり副読本で背景事情を掘り下げたり、いかにもオタクらしい楽しみ方を教えてくれたのが「エヴァ」だった。 旧劇 これまでのヱヴァンゲリオン…

本当は〇〇な70-80年代サンリオ映画感想

2020年はサンリオの昔のアニメ映画を意識的に観ていた。ハローキティやマイメロディを主役とする牧歌的な作風でも、「おねがいマイメロディ」に代表される「カオス」路線でもない、サンリオの知らなかった側面がそこにあった。 チリンの鈴(1978) くるみ割…

70、80年代のサンリオ映画一覧

黄色はドキュメンタリー、緑色は人形劇アニメーション、青は劇映画(つまり普通のストーリー映画)、無色はアニメ映画です。

森見登美彦原作「ペンギン・ハイウェイ」 負けるなハマモトさん

なんといっても、原作は森見作品の中で一番好きなのである。初めて読んだとき「これはぜひ映像化してほしい」と思った。それから7年か、8年か。森見氏の人気を考えると随分長くかかってしまったように思う。待望のアニメ化であった。 小説家・森見登美彦とい…

映画「夜は短し歩けよ乙女」 あなたの新生活にも「ご縁」がありますように

森見登美彦原作のアニメ映画「夜は短し歩けよ乙女」を、初日に観てきた。劇場は「極爆上映」「爆音上映」と名付けた音響に対するこだわりが有名な立川シネマシティ、の極爆爆音関係ないシネマワンの方*1。監督は、同作者の「四畳半神話大系」のTVアニメも作…

「この世界の片隅に」 笑い声と艶ごとと声優と百合と8月6日とサザエさん

2008年に刊行されたこうの史代の原作漫画を読んだのは、去年のこと。面白かったし、感銘を受けはしたけど、そこまで読み込んだわけではない。既に細部の内容は結構忘れている。映画化の話が具体的になった時も「まあいつか観に行くだろう」くらいの――そうい…

「劇場版アイカツスターズ!」 スタッフTとショートパンツと生足と伝説のドレスと

新宿バルト9で「劇場版アイカツスターズ!」を観てきた。女児向けアニメの映画を劇場で観るのは実は初めてだけど、大画面に映るアイドルたちのスタッフTシャツ(というか四つ星の体操服?)とショートパンツから伸びる二の腕生足に目を奪われっぱなしだった…

「カムイの剣」 最高にかっこいい80年代のニンジャ活劇アニメーション

子供の頃、テレビで放映していたアニメを観て、何か強烈な印象を残していったことだけは覚えている。でも、内容はおろかタイトルも思い出せない。こういった経験のある人は多いと思う。その後、なにかしらのきっかけがあって再視聴することができたとして、…

「シン・ゴジラ」は「ヱヴァ」よりも「エヴァ」だったのか

公開から一週間経った8月6日、池袋HUMAXで「シン・ゴジラ」を観てきた。元々、「ゴジラ」シリーズは子供の頃に「VSモスラ」「VSメカゴジラ」辺りを観た記憶が朧気ながら残ってるのと、最近ようやくテレビで第一作に触れた、というくらいの初心者なんだけど…

「ちえりとチェリー」 おばあちゃんちでの半日の冒険を描いた人形アニメ

池袋で「シン・ゴジラ」を観た後、ハシゴをした。映画館に足を運ぶこと自体年に1回あるかないか、という自分にしては珍しいというか初めてのことだ。2本目は、渋谷ユーロスペースで上映中の「ちえりとチェリー(同時上映:チェブラーシカ、動物園へ行く)…