周回遅れの諸々

90年代育ちのオタクです

魔女っ子、魔法少女、変身ヒロインの使い魔キャラについて

魔(法少)女といえば使い魔、という連想だったのか。1982年の『魔法のプリンセスミンキーモモ』以来*1、かわいいマスコットキャラみたいなのがくっついてくるのがその手の作品の定番だけど、この魔法少女百花繚乱の時代、彼らもバリエーションに富んでるよなあと。

人間の言葉を操れないタイプ

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 flyingwitch.jpより。


画像は「ふらいんぐうぃっち(AA)」のチト。場合によっては特殊な能力を持っていて、人間の言葉を理解はできても喋ることはできない。小動物か、あるいは小型のロボットとかもいた気がする。設定上、非日常へ主人公を誘う役割は難しい、というのがポイントだろうか。主人公は説明を理解できても視聴者ができなきゃ意味がないし。「天地無用!」の魎皇鬼は原作では喋らないんだけど、スピンオフ「プリティサミー」では当たり前のように人語を操るようになっていた。

お子様タイプ

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 あにてれ:ジュエルペット てぃんくる☆より


画像は「ジュエルペット てぃんくる☆(AA)」のラブラ。最近では「ひみつのここたま」が大人気だけど、女児向けアニメでは昔からちっちゃいもののお世話をしたり振り回されたりすることで「子育て」の疑似体験をストーリーに取り入れることがよくあって、これもそのタイプ。迷子になった使い魔を探したり、いたずらされて部屋をぐちゃぐちゃにされたり。オタク向けでは少ない気がする。なんとなく。……でもこれ、女の子向けだけに子育てやらせるのどうなんだみたいな規範意識が働いて、その内キッズ向けでもアレになるんじゃないかって。

知性派タイプ

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 放課後のプレアデス / SUBARU x GAINAX Animation Projectより


画像は「放課後のプレアデス(AA)」の会長。お子様タイプとは逆に精神年齢高めで、主人公に魔法少女としての指南をしたり、日常生活においても「宿題やったか」「風呂入ったか」「歯磨いたか」と世話を焼いたり。「セーラームーン」のルナとかも精神年齢高めだったと思う。

腹黒タイプ

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 CHARACTER | 劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語より


画像は「魔法少女まどか☆マギカ(AA)」のキュウベエ。まどマギがあんまりにも有名になりすぎて、あと10年位はキュウベエのパクリ扱いされそう。その頃にはもうひとつの様式として確立してたりするだろうか。「おねがいマイメロディ」のマイメロなんかもその天然さゆえに腹黒扱いされるネタが多かった。

スケベタイプ

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 TVアニメ『魔法少女なんてもういいですから。』公式サイト|キャラクターより


画像は「魔法少女なんてもういいですから。(AA)」の音速丸さん、じゃなくてミトン。当然だけどオタク向けでしか出てこない。でも、変身を恥ずかしがる主人公に無理言って変身してもらう、というシチュエーションは別にオタク向けに限った話ではないかもしれない。意図せずセクハラしてしまう場合も。関係ないけど「魔法少女なんてもういいですから!」の変に肌をテカらせたりしないのっぺりした質感はとてもスケベでいいと思います。

元は人間だったタイプ

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 TVアニメーション ななついろ★ドロップスより



画像は「ななついろ★ドロップス(AA)」のユキちゃん。これはまあキャラクターの特徴っていうより出自かな。何らかの呪いで小動物やぬいぐるみの姿にされてて、本来の姿に戻るのがストーリーの目的だったり。元が女性ならまだいいけど男性だとアレゲなことに。逆にマスコットキャラ系の使い魔が人間に変身するエピソードとかも定番。

普通に人間タイプ

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 TVアニメ ゼロの使い魔F|オフィシャルウェブサイトより


画像は「ゼロの使い魔(AA)」の平賀才人。……って取り上げといてなんだけど、「ゼロ魔」は「魔法少女物」「変身ヒロイン」「魔女っ子」の文脈から外れ過ぎではある。これならまだ「Fate」のほうが近いかも。

終わりに

こんな感じだろか。使い魔のタイプによって、主人公との関係は教師と生徒だったり友達だったり年の離れた姉妹だったりする。さらに、各タイプからどういったストーリーの傾向が導き出せるか、みたいなところまで書ければよかったんだけど、魔法少女ものにそこまで詳しいわけではないので諦めました。例示がオタク向けに偏ってるのもそのせい。識者の方はツッコミ入れてくだされば。

*1:wikipedia調べ