2016年のスケベアニメを振り返る
年間の新作発売本数が恐らく100本前後*1という狭いエロアニメ業界だけど、今年もいろんな作品が発売されました。
- メリー・ジェーン「今からアタシ……」がベストオブヘンタイ2016
- ピンクパイナップル「ヌーディストビーチに修学旅行で!」の謎のテンション
- ピンクパイナップル「こいなか」の深夜アニメっぽい絵柄が(自分の中で)話題に
- メリー・ジェーン「少女ラムネ」やchippaiの諸作などロリ物が意外に元気
- 「八尺様」を題材にした作品が2本同月同日に発売される
- 終わりに
メリー・ジェーン「今からアタシ……」がベストオブヘンタイ2016
旗幟灰星のオリジナル同人誌が原作。監督・絵コンテ:わたせとしひろ。キャラデザ・作監:佐藤勝行。脚本:穴戸半兵衛。制作:BREAKBOTTLE、制作協力:トライフォース。
兄と禁断の恋をしている女子高生が、そのことをネタに中年教師にゆすられる。ヒロインのむちむちっとしたキャラデザ、たぷんたぷんという音が聞こえてきそうなアニメートが最高。主演声優が今年私が一番ハマった一般向けアニメに出演してる人で、その手のトピックとしては過去最大級にというか初めてダメージを受けたりもしました。
ピンクパイナップル「ヌーディストビーチに修学旅行で!」の謎のテンション
ベテラン作家・師走の翁の漫画が原作。総監修:西川貴史。監督脚本絵コンテ演出キャラデザ作監:小原和大。制作:セブン。
ヌーディストビーチに建てられたテントの中で異性、密室、七日間。何も起きないはずがなく……。異様に被写体に寄った画面が特徴。といってもカメラを引けば引くほど体全体の動きを描かなきゃならなくなって作画カロリーがどうこうみたいな話になるので、予算がアレなアダルトアニメでは極端な接写というのは逆にそこまで珍しいものではないんだけど。本作では師走の翁のハイテンションな原作もあいまって、ぐちょぐちょどろどろの密着感というか前のめり感というか、そんな感じが出ててとてもよかったと思います。監督が脚本書くし原画もこなすワンオペ作品らしい情熱が迸ってる。あとヒロインの一人が「たなけだ」のみゃーのに似てる。
ピンクパイナップル「こいなか」の深夜アニメっぽい絵柄が(自分の中で)話題に
原作はeRONDOの同名ゲーム。監督・キャラデザ・作監:くろぬい。絵コンテ・演出:姫松一、、シナリオ:姫末一、くろぬい、坂元電馬。制作:G-lam。
田舎の神社を舞台にしたイチャラブもの。アダルトアニメと深夜アニメの作品傾向って似てるようで全然違ってて。キャラデザ一つとっても前者は後者の世界では一昔前とゆわれるような作品が多いけど、本作は比較的深夜アニメ寄りの絵柄だった気がする。なんだろう、陰影のつけ方の問題? 二次元美少女にしてはみんな歯が目立ち気味なのも、「リルリルフェアリル」にハマってる私にはとてもよくなじんだ。
メリー・ジェーン「少女ラムネ」やchippaiの諸作などロリ物が意外に元気
メリー・ジェーン「少女ラムネ」「都市伝説シリーズ トイレのHanakoさん」、専門レーベルのchippaiの「なまLoRE:」など、ロリ系が豊作だった。まあ「なまLoRE:」はロリどうこうっていうより私が近年一番信頼してる監督:太多秀太×作監:山本佐和子案件だからっていうのが大きいんだけど……。レーベル公式の語るその手の審査の様子とか聞いてると別に規制が緩くなったとかそういうわけでもなさそうなので、今後もまた増えてくかどうかは不明。
「八尺様」を題材にした作品が2本同月同日に発売される
遠野物語にも記述がある「山女」と酷似した、異様に高身長な女性の姿をした妖怪が「八尺様」である。ピンクパイナップルの「八尺八話快樂巡り ~異形怪奇譚~ THE ANIMATION」は叙火の漫画を原作にしていて、ホラー色が強い。メリー・ジェーンの「都市伝説シリーズ 八尺さん」は皐月芋網の漫画が原作で、こちらは可愛い絵柄でおねショタエッチが楽しめる。なお、おねショタに関してはロリ以上に厳しいジャンルであるとか。……そうなの?
制作決定!!
— メリー・ジェーン公式 (@infomaryjane) 2016年6月10日
皐月芋網先生著作「八尺さん」
発売は年内予定。
ロリより難しいジャンルですので審査に落ちたら幻の作品になるかもしれません。
そうなったらすいません許して下さい。 pic.twitter.com/qKazgLTOfn
方々に多大な迷惑をかけながら一応作業を脱したのでワリバシ人形について少し…
— 竹村修次 (@stop_3rd_dt) 2016年10月9日
コンテの倫理審査でいくつかのカットで八尺さんと翔の身長対比が問題になり、OKの出ている対比設定を元に割り箸と爪楊枝で検証用のモデルを作りました
それがこれ pic.twitter.com/RsALw8tEIb
同じ題材だけど製作会社も原作の版元も異なる2作品がどうして同月同日に発売されたのか。水面下で「同じ日に発売されたら面白いですよねー!」みたいなやりとりが成されたのか。謎である。
終わりに
なお基本的に私は陵辱物は守備範囲外の人なので、チョイスに偏りがあります。その辺はご了承くださると幸いです。非R18作品では、「あにトレ!XX」「月曜日のたわわ」「この世界の片隅に」、あと今年の作品ではないですが、「魔法少女なんてもういいですから!」の一期がえっちでした。では、2017年も皆さんがよいエロアニメに出会えることを祈って。
*1:映像として新作、の意。3Dアニメは一応含めてない