周回遅れの諸々

90年代育ちのオタクです

平成約30年間のカドカワベストセラーランキング(各年)

GWが始まった4月27、28日。幕張メッセドワンゴによる「ニコニコ超会議」というイベントが開催されました。
その中でひときわ目立ってたのが、平成の間にカドカワが出版した書籍を(ほぼ)全て展示したというブックタワー。


f:id:megyumi:20190430155214p:plain



同時に各年ごとのランキングトップ10が掲載されていたので、書き出してみます。
詳しい集計方法とかは見つけられなかったんですが、おそらく

  • その年に刊行された書籍の中で
  • 今に至るまでめっちゃ売れたやつ(つまりその年に限った部数ではない)


をランキングにしてるのかなと。米澤穂信の『氷菓』とか、発売当時はほとんど売れず二作目で一回シリーズ中断してるので、その年の売上だけだとランクインするとは思えないんですよね。
あとカドカワは組織の再編や合併を繰り返してるのですが、どこまでを「カドカワ」に含んでるのかもちょっと謎。電子書籍を入れてるのかも不明。
各書籍のリンク先は2019年現在入手しやすい版になっている、はず。
表記揺れはご勘弁ください。

平成元年(1989)

1:銀色夏生『微笑みながら消えていく』(単行本)

微笑みながら消えていく

微笑みながら消えていく


2:水野良『ロードス島戦記 2』角川スニーカー文庫
3:銀色夏生『詩集ロマンス』(角川文庫)
4:麻宮騎亜『サイレントメビウス 1』(コンプコミックスDX)
5:内田康夫『琥珀の道殺人事件』(角川文庫)
6:内田康夫『恐山殺人事件』(角川文庫)
7:吉本ばなな『パイナツプリン』(単行本)
8:宗田理『ぼくらの大冒険』(角川文庫)
9:赤川次郎『結婚以前』(角川文庫)
10:田島昭宇『魍魎戦記MADARA(摩陀羅)1』(ドラゴンコミックス)

平成2年(1990)

1:吉本ばなな『N・P』(単行本)

N・P

N・P


2:永野護『ファイブスター物語 3』ニュータイプ100%コミックス)
3:内田康夫『軽井沢殺人事件』(角川文庫)
4:大川隆法『太陽の法』(角川文庫)
5:宮本輝『花の降る午後』(角川文庫)
6:水野良『ロードス島戦記 4』角川スニーカー文庫
7:群ようこ『アメリカ居すわり一人旅』(角川文庫)
8:麻宮騎亜『サイレントメビウス 2』(コンプコミックスDX)
9:内田康夫『天河伝説殺人事件(上)』(角川文庫)
10:内田康夫『鏡の女』(角川文庫)

平成4年(1992)

1:手塚治虫『火の鳥 1』(角川文庫)

火の鳥 1 黎明編 (角川文庫)

火の鳥 1 黎明編 (角川文庫)


2:群ようこ『無印結婚物語』(角川文庫)
3:永野護『ファイブスター物語 5』ニュータイプ100%コミックス)
4:けらえいこ『たたかうお嫁さま』(コミックエッセイ)
5:内田康夫『耳なし芳一からの手紙』(角川文庫)
6:吉本ばなな『N・P』(角川文庫)
7:CLAMP『X 1』(あすかコミックス)
8:景山民夫『遠い海から来たCOO』(角川文庫)
9:麻宮騎亜『サイレントメビウス 5』(コンプコミックスDX)
10:田島照久『FREEZE MOON 尾崎豊写真集』(写真集)

平成6年(1994)

1:ジェームズ・レッドフィールド『聖なる予言』(単行本)

聖なる予言 (角川文庫―角川文庫ソフィア)

聖なる予言 (角川文庫―角川文庫ソフィア)


2:森村桂『天国にいちばん近い島』(角川文庫)
3:五木寛之『生きるヒント』(角川文庫)
4:永野護『ファイブスター物語 6』ニュータイプ100%コミックス)
5:五木寛之『風に吹かれて』(角川文庫)
6:松本清張『人間水域』(角川文庫)
7:けらえいこ『いっしょにスーパー』(コミックエッセイ)
8:松本清張『霧の旗』(角川文庫)
9:CLAMP『X 6』(あすかコミックス)
10:フレデリック・フォーサイス『神の拳(上)』(単行本)

平成7年(1995)

1:貞本義行『新世紀エヴァンゲリオン 1』(角川コミックス・エース)


2:けらえいこ『あたしンち 1』(コミックス)
3:森村誠一『腐蝕の構造』(角川文庫)
4:瀬名秀明『パラサイト・イヴ』(単行本)
5:森村誠一『虚無の道標』(角川文庫)
6:森村誠一『分水嶺』(角川文庫)
7:永野護『ファイブスター物語 7』ニュータイプ100%コミックス)
8: 鈴木光司『らせん』(単行本)
9:森村誠一『白の十字架』(単行本)
10:北川悦吏子『愛していると言ってくれ』(単行本)

平成11年(1999)

1:細野真宏『経済のニュースが面白いほどわかる本<日本経済編>』(ビジネス)

経済のニュースが面白いほどわかる本 日本経済編

経済のニュースが面白いほどわかる本 日本経済編


2:貞本義行『新世紀エヴァンゲリオン 5』(角川コミック・エース)
3:鈴木光司『バースデイ』(単行本)
4:けらえいこ『あたしンち 5』(コミックス)
5:江國香織『冷静と情熱のあいだ Rosso』(単行本)
6:けらえいこ『7年目のセキララ結婚生活』(コミックエッセイ)
7:辻仁成『冷静と情熱のあいだ Ble』(単行本)
8:吉崎観音『ケロロ軍曹 1』(角川コミック・エース)
9:大塚英志『多重人格探偵サイコ 4』(角川コミック・エース)
10:『決定版 おべんとう365日』(ムック) これだけAmazonで見つからなかったので同じシリーズのやつを……

平成19年(2007)

1:ロンダ・バーン『ザ・シークレット』(単行本)

ザ・シークレット (角川書店単行本)

ザ・シークレット (角川書店単行本)


2:伊坂幸太郎『グラスホッパー』(角川文庫)
3:貞本義行『新世紀エヴァンゲリオン 11』(角川コミックス・エース)
4:東野圭吾『夜明けの街で』(単行本)
5:あずまきよひこ『よつばと!7』(電撃コミックス)
6:『モンスターハンターポータブル 2nd ザ・マスターガイド』(攻略本)
7:諸永恒夫『ARASHI AROUND ASIA』(写真集)
8:鋤田正義『「パリイ」イ・ビョンホン写真集』(写真集)
9:あさのあつこ『バッテリー Ⅵ』(角川文庫)
10:けらえいこ『あたしンち 13』(コミックス)

ざっと眺めてみて

あずまんが時代から角川を支えてるあずまきよひことか、
角川ホラー文庫の一時期の隆盛っぷりとか、
ゲーム攻略本ってわりと最近(?)まで生き残ってたんだなあとか。
自分としてはカドカワっていうとやっぱりライトノベルのイメージが強いんですが、意外にもラノベが一番売れた年っていうのはなかったんですね*1

*1:君の名は。』を別とするなら