周回遅れの諸々

90年代にオタクとしての青春を過ごした人のブログです

なつかしの異世界転生・召喚:異世界トリップもののどん詰まり 『幻夢戦記レダ』から『覇壊の宴』へ 

「異世界で自衛隊が活躍する」 「『ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり』だ……」 「エルフが奴隷にされたりする」 「『ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり』だ……」 「政治、経済、軍事、その他社会的な風刺もたくさん盛り込まれてる」 「『ゲート 自衛…

『ライトノベル史入門 ドラゴンマガジン創刊物語』 獅子王、ザ・スニーカー、NewTypeなどとの比較の中で

富士見書房*1が発行するライトノベル雑誌『ドラゴンマガジン』は1988年に創刊され、今年30周年を迎える。『スレイヤーズ』や『オーフェン』、『フルメタ』などが連載されてきた、ファンタジア文庫の旗艦雑誌である。 ドラゴンマガジン 2018年3月号posted wit…

なつかしの異世界転生・召喚:神坂一「日帰りクエスト」 遊び人LV.1、週末は異世界で

「この素晴らしい世界に祝福を!」について、担当編集者が「現代版『スレイヤーズ』」と評したことがある。なるほど、ファンタジーRPGのお約束をとことんいじるという点で言えば、「このすば」を始めとしたなろう系の作品群は、1990年代に一世を風靡したライ…

秋田禎信とSUBARU、五つのハートフルな物語 『Your story with あなたとクルマの物語』

スレイヤーズとオーフェンのコラボ:同じ富士見の看板だったからわかる。 血界戦線ノベライズ:作者同士が交流あるしわかる。 ニトロプラスのエロゲの公式アンソロに参加:ニトロの原画家が『ベティ・ザ・キッド』の挿絵担当したことあるしわかる。 こち亀と…

サンリオ男子とサンリオアニメ男子は違うし全フェアリル研究家は瀬谷愛さんを讃えよ

ハローキティ、マイメロディ、ボムポムプリン。サンリオの生み出したかわいいかわいいキャラクターたち。彼らではなく、彼らをこよなく愛する男子高校生たちを主役に据えたアニメ「サンリオ男子」が、現在放映されてる。 サンリオ男子 Diary: FIRST 公式 PHO…

衛藤ヒロユキ「がじぇっと」 クサさ最高潮! あの日夢見た科学の未来を今一度肯定するアーバンファンタジー

電気製品の修理をしていると百件に一回くらい出くわす、理解しがたい状況。自分で勝手に出歩き増殖する、「何のため」という大義を持たない野良キカイ「ビビリアン」。彼らは思春期の子供に伝染して、その願望を叶える姿に成長する。持ち主の役に立つことで…

コスホリという異世界に召喚されたオタクの話

えっちなのは好きです。近年、コスホリという、18歳未満入場禁止のコスプレ系即売会イベントが盛り上がってると聞いて、気にはなってた。12月30日に開催された第22回に、ようやく行く事ができました。 コミケが過激化するコスプレを規制することによって、そ…

【みんなで】も【ソロ】も許容する「ゆるキャン△」のゆるさ スマホ世代のアウトドア漫画

現在TVアニメが放映されてる、【あfろ】さんのキャンプ漫画「ゆるキャン△」がとても好ましい。最初は主演の花守ゆみりちゃん目当てでアニメを観始めて、あ、なんかこの雰囲気はいいなふわもこ女子可愛いな*1って思って原作に手を出したら、その「せいじてき…

新春わたらせ渓谷鐵道の旅 マスコットキャラのわっしーにひと目惚れ

年末年始に実家に帰省した折、わたらせ渓谷鐵道に乗った。群馬県桐生市の桐生駅から栃木日光市の間藤駅を繋ぐ、第三セクター運営の鉄道路線だ。渡良瀬川を沿って渓谷を走る、その沿線風景の風光明媚なことで知られてる。特に秋は紅葉目当てで訪れる観光客も…

独身オタク男性も冬のイルミネーションを観て感動したい

ということで、去年の12月02日に立川・昭和記念公園のイルミネーションを観に行ってきました。毎年12月に開催されてるこのイルミネーションは、都内でも第5位の人気。一部日程では、打ち上げ花火も上がるそうです。冬の花火とかいう人きらいです(美坂栞)。…

ここが「魔法陣グルグル」ヒロイン総選挙会場だ! 25年経っても通用する可愛さ

先日、以下のような文章を書いた。でも、まだ語ってないことはたくさんある。 sube4.hatenadiary.jp 漫画「魔法陣グルグル」に登場する女の子はみんな可愛い。衛藤のメルヘン趣味、少女漫画趣味、サブカル風ロリコン趣味、その他諸々が詰まってる。でも、ク…

10年前の今日、19人の家族ができました 公野櫻子「Baby Princess」10周年によせて

knock knock―― 「Baby Princess」、というタイトルを聞いたことがあるだろうか。 「Sister Princess」「Strawberry Panic」「ラブライブ!」で有名な公野櫻子が生み出した、19人の姉妹――彼女たちと、長男である私(たち)の、騒がしくも愛にあふれた生活。そ…

「魔法陣グルグル」を語り尽くせ メルヘンとRPGギャグとおっさんの狭間で

なんと言っても、ククリがめっちゃ可愛い。あ、無事に全24話の放映が終了したアニメ「魔法陣グルグル(2017)」の話です。 【ククリが初恋】系三十代男子の今 ドラクエ4コマからの連載開始~RPGギャグ漫画として メルヘンファンタジー、少女漫画として オル…

小笠原流の流鏑馬を観た in 立川立飛みどり地区

流鏑馬を初めて見た。11月19日に立川にある立飛ホールディング図所有の空き地、通称「みどり地区」*1で小笠原流の方々を招いて行われたものだ。 神事としてやってるところもあるし、もっと厳かな感じだと思ってたけど。解説の宗家の人が配慮してくれたのか、…

三十代のオタク「「「るろ剣と和月のことは俺が一番よく分かってるんだ!」」」

はい、るろうに剣心世代です。私がジャンプを読み始めたのは、「ドラゴンボール」「幽遊白書」「スラムダンク」などが既に看板としての地位を確立してた頃。1994年開始の「るろ剣」は、長期連載としては初めて、連載開始から終了までを見届けた作品ではなか…

百合漫画「青い花」のAKB主演映画化企画と、志村貴子的なもののAKBや乃木坂への影響

青い花 1巻 (F×COMICS)posted with ヨメレバ志村 貴子 太田出版 2005-12-15 AmazonKindle楽天ブックス楽天kobo 二〇〇七年頃からAKB48のミュージックビデオをいくつか作るようになっていたのですが、そこから発展してAKB主演の映画を作ろうという企画がもち…

立川まんがぱーく常連による攻略ガイド

東京都立川市。中央線沿線の急成長を続けるこの街で今話題なのが、「立川まんがぱーく」です。言ってみれば公営の漫画喫茶でしょうか。料金が一日400円と格安であること、4万冊の幅広い蔵書、ドラえもんが寝てそうな押し入れを模したスペースや寝っ転がれる…

00年代初頭の女子高生漫画オタク、伊原摩耶花(古典部)の本棚

10月に発売されたムック『米澤穂信と古典部』では、原作者が考えた「古典部」メンバー4人の本棚が公開されていた。 米澤穂信と古典部posted with ヨメレバ米澤 穂信 KADOKAWA 2017-10-13 AmazonKindle楽天ブックス楽天kobo オタクとしての伊原摩耶花 「古典…

『小説 魔法使いの嫁 銀糸篇』 原作を知らなくても楽しめるファンタジー小説集

人外×少女の現代ファンタジー漫画、ヤマザキコレ「魔法使いの嫁」の、小説アンソロジー。先行して発売された『金糸篇』とは執筆陣を替えての一冊。 東出祐一郎「ウォルシュ家攻防戦」 真園めぐみ「ナチュラル・カラーズ」 吉田親司「戦場の赤子」 相沢沙呼「…

『血界戦線 グッド・アズ・グッド・マン』 濃密さを増したHL描写、ザップ大活躍、堕落王の気高さ

千年かけて練り上げた魔導によって、破壊も創造も思いのまま。退屈を厭い、世界崩壊レベルではた迷惑なゲームをヘルサレムズロットに仕掛ける怪人、堕落王フェムト。彼が持ち合わせてないのはただ一つ、「普通(グッド)」であること――。ある日、たわむれに…

青木U平「フリンジマン」 不倫は文化ですか? いいえ、エンタメです

フリンジマン(1) (ヤンマガKCスペシャル)posted with ヨメレバ青木 U平 講談社 2013-12-06 AmazonKindle楽天ブックス楽天kobo 恋愛、というか、男女の駆け引きをレクリエーション的に描いた作品が、今、楽しい。「次にくるマンガ大賞」を受賞した「かぐや様…

「魔術士オーフェン」は銃の存在するファンタジー世界をいかに描いたか

銃は、大陸でも類を見ない、強力な兵器のひとつではあった。が、最強ではない。便利ですらないかもしれない。数発撃つごとに暴発の危険性は高まり、さりとて一発目から危険がないわけでもない。故障も多い。それでもなお、この武器は騎士たちの誇りであり続…

お前はまだ本当の安中榛名を知らない(2017)

群馬の実家に帰る際、安中榛名駅に寄ったことがある。北陸新幹線の、高崎と軽井沢に挟まれた駅だ。榛名とついてるけど観光地として有名な榛名山とは連絡はない。一日の乗降客数は約200人。駅前にはコンビニどころか商業施設自体全く見当たらない。一説には、…

湘南日帰り海めぐり

今年の夏は、海を見たい。ナイターに花火大会にアニサマにと、自分としては「なんでここまで生き急いでるの……」ってレベルで満喫した夏。当然、海も外せなかった。 特に泳ぎたくはない。ガリオタのなまっちろい肌を人目にさらしたくない。でも、10年ぶりくら…

祝プレオーフェン漫画化 コミクロンの三つ編みの行方

「魔術士オーフェン」シリーズは、90-00年代にファンタジア文庫から刊行されたラノベだ。当時のファンタジア文庫といえば、書き下ろしのシリアスな長編と雑誌連載のギャグ短編、二つのシリーズが同時進行するスタイルをもって人気を得る作品が多かった。「オ…

三十男独りピューロランド リルリルパーティレポ

お盆休みも明けた8月21日。サンリオの屋内テーマパーク・サンリオピューロランドに足を運んできた。元々、「おねがいマイメロディ」から始まってサンリオ男子、もといサンリオアニメ男子の私。終点にピューロのお膝元・多摩センターがある多摩モノレールの沿…

夢枕獏『空手道ビジネスマンクラス練馬支部』 趣味としての格闘技入門

夢枕獏といえば、エンタメ系の押しも押されぬ人気作家である。代表作は、男たちがひたすら殴り合う格闘小説「餓狼伝」、エロスとバイオレンスの伝奇小説「サイコダイバー」、安倍晴明を主人公とする「陰陽師」、エヴェレスト登山を描いた「神々の山嶺」など…

「泣き虫弱虫諸葛孔明」完結! 虚実を自在に行き来する作家、酒見賢一

この小説ともエッセイともつかない本に興味が湧いたのは、おすすめのライトノベルを語る企画で、複数人がタイトルを挙げてたから。孔明を始めとする奇想天外な登場人物、アニメやプロレスなどのパロディを無造作にぶっこんでくる作風。別冊文藝春秋連載で、…

私の名は安井健太郎「ラグナロク」。小説家になろうで復活したスニーカー文庫の看板、それが私だ

お盆は死んだ人が帰ってくる。とは言うものの、まさかこの作品が帰ってくるとは思わなかったよね。 ラグナロク―黒き獣 (角川スニーカー文庫)posted with ヨメレバ安井 健太郎 角川書店 1998-06 AmazonKindle 1998年。ラノベ業界のファンタジーブームは既に収…

【我は放つ】「魔術士オーフェン」の呪文の元ネタ、RPG「ダイナソア」を知ろう【光の白刃】

「我は放つ光の白刃」など、「オーフェン」に登場する呪文は、日本ファルコムのRPG「ダイナソア」のパクリ――。「オーフェン」ファンなら、一度は耳にしたことがある疑惑だ。 「オーフェン」シリーズの呪文のカッコよさ 秋田禎信の「魔術士オーフェン」シリー…