sube4.hatenadiary.jpsube4.hatenadiary.jp 「スレイヤーズすぺしゃる」の第1回「白魔術都市の王子」は、1989年にドラゴンマガジンに掲載された。ファンタジア大賞準入選を果たした長編第1巻「スレイヤーズ!」発売に先んじて掲載されているので、実質的に神…
sube4.hatenadiary.jpsube4.hatenadiary.jpsube4.hatenadiary.jp ここでは、「スレイヤーズ」の関連作品の中で印象に残ったものを紹介していく。 あらいずみるいによる漫画版「スレイヤーズ」 SFC版「スレイヤーズ」 TVアニメ一期「スレイヤーズ」 劇場版「…
第1回で、「スレイヤーズ」の特徴として取り上げられようなものが実は当時それほど新しいものでもなかったんじゃないか、という話をした。 sube4.hatenadiary.jpsube4.hatenadiary.jp そういう場で挙げられる「新しさ」がおおむね陽性の、笑える「スレイヤー…
sube4.hatenadiary.jp 長編第1巻『スレイヤーズ!』は、富士見書房が主催するファンタジア長編小説大賞の、記念すべき第一回準入選作*1である。この時の審査員は田中芳樹*2、岬兄悟、火浦功の三名。神坂一と、彼とともに長くレーベルを引っ張っていくことに…
「スレイヤーズ」は、元号が「昭和」から「平成」に変わった年に姿を現しました。著者はこれがデビュー作の神坂一。80-90年代にかけて本邦のアニメゲーム漫画界隈を席巻した「剣と魔法のファンタジー」の代表的作品の一つであり、現在の「ライトノベル」に直…
7月下旬、有楽町マルイで開かれたいのまたむつみ展に行ってきた。これは氏の画業40周年を記念してのもの。来場者の年齢層は比較的高めで、落ち着いて鑑賞することができた。 いのまたむつみは言うまでもなく、日本を代表するイラストレーターの一人だ。その…
以下の文章は、筆者がコミックマーケット94で発行した同人誌「秋田禎信1992-2018」のために執筆したものです。ブログ掲載に当たり一部加筆修正をしています。 sube4.booth.pm 秋田禎信全著作レビューを書こうと思い立った時、ふと、「全」とはどこからどこま…
エロゲのシナリオライターとラノベ作家はそこまで遠い関係ではない、と思う。だから、自分が好きな作家が別名義でシナリオを担当したエロゲを知らず知らずのうちにプレイしてた、なんてこともまああるかもしれない。でも、そっち方面の数をさしてこなしてる…
https://sube4.booth.pm/items/981386 「オーフェン」「エンジェル・ハウリング」「小説版血界戦線」などの代表作を持つ小説家の四半世紀を辿った評論? 本です。全著作レビュー、コラム、各種リストなどB5コピー本52ページ。本体価格350円、匿名配送料310円…
7月18日から7月31日までの約2週間、twitterで「秋田禎信作品総選挙」を開催しました。企画アカウントはakita_election。現時点までに商業媒体で発表されている秋田作品32作の中から好きな ものを選んで、ハッシュタグ「#秋田禎信作品総選挙」をつけて投稿し…
8月11日、夏コミ二日目で頒布した「秋田禎信1992-2018」の訂正と注釈とpdf版の話です。注釈の方はwebサイトを参照することが多かったので、誌面に載せるのではなくブログに書く形にしてみましたが……ここに来て、最大のミスを発見。初版をお持ちの方は確認し…
※この記事は夏コミ当日までブログのトップに固定し、随時更新します。 ※8月09日更新 8月11日の土曜日、夏コミ二日目東ツ38a「周回遅れの諸々」にて、秋田禎信評論本*1「秋田禎信1992-2018」を頒布します。初サークル参加です。 周回遅れの諸々 | Comike Web …
「魔術士オーフェン」再アニメ化! 以前のアニメから、実に約20年が経過しました。この間も原作者・秋田禎信は「オーフェン」新シリーズ含め様々な作品を生み出し続けています。ですが、なにせ20年経ってるとあって一度読んだけど既に忘れてる、知らない内に…
※2020年6月26日更新 以下の表はインタビュー、対談等秋田禎信の発言ソースを集めたものです。「ザ・スニーカー」に連載中は毎号載っていた近況報告などのようなものはキリがないので省いています。あとがきも同様。往時の「ドラマガ」の近況報告的な奴はそも…
月刊ドラゴンマガジン(富士見書房)の2000年06月号~2004年03月号にかけて連載されていた小説、秋田禎信「エンジェル・ハウリング」(フリウ編)の次回予告集です。このシリーズは文庫書き下ろしのミズー編と連載のフリウ編が交互に進んでいくというのが特…
オタクを多少なりとも長くやってると、昔から好きだった作家に影響されてデビューした作家に遭遇することがある。最近では好きな作家のフォロワーのそのまたフォロワー、なんてのも珍しくなくなってきた。 秋田禎信の読者である私にとっては、「サクラダリセ…
「ハイブリッド・ファンタジー」。これは、旧シリーズ刊行当時公式で使われてた「オーフェン」のアオリ文句だ。多分、蒸気機関やガス灯が実用化されてる一方で「ドラゴン種族」が依然として存在するような世界設定のことを指して言ってるんだろう。それ以外…
ヤマグチノボル「ゼロの使い魔」が、このほど完結した。本作は、ライトノベルにおける異世界トリップ物の中興の祖である。が、20巻出たところで著者がガンを患っていることが判明、2013年に逝去。遺されたプロットを元に21巻、最終22巻は書き上げられたそう…
漫画やアニメなど、過去にハマってたものを挙げてくと年齢がバレるという。でも、売れた作品っていうのは、自分たちのものだと思い込んでても、案外下の世代も読んでたりするものだ。多少ブームが過ぎても、それまでに築き上げた知名度が慣性となって、新規…
5分で分かる(分かるとは言ってない) 「魔術士オーフェン」のテレビアニメ化が発表されました。このシリーズは、秋田禎信先生によるファンタジー小説/ライトノベルです。魔術士の最エリート候補だったけれど、行方不明の姉を追って学校を出奔し、はぐれ旅…
アメリカのSF作家ロジャー・ゼラズニィの著作に、Changering(1980)というファンタジー小説がある。赤子の頃、神話的な異世界と20世紀の地球で互いに「取り替え」られた、二人の男をめぐる物語である。邦題を『魔性の子』という。 強大な魔力を持ち、長年に…
「異世界で自衛隊が活躍する」 「『ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり』だ……」 「エルフが奴隷にされたりする」 「『ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり』だ……」 「政治、経済、軍事、その他社会的な風刺もたくさん盛り込まれてる」 「『ゲート 自衛…
富士見書房*1が発行するライトノベル雑誌『ドラゴンマガジン』は1988年に創刊され、今年30周年を迎える。『スレイヤーズ』や『オーフェン』、『フルメタ』などが連載されてきた、ファンタジア文庫の旗艦雑誌である。 ドラゴンマガジン 2018年3月号posted wit…
「この素晴らしい世界に祝福を!」について、担当編集者が「現代版『スレイヤーズ』」と評したことがある。なるほど、ファンタジーRPGのお約束をとことんいじるという点で言えば、「このすば」を始めとしたなろう系の作品群は、1990年代に一世を風靡したライ…
スレイヤーズとオーフェンのコラボ:同じ富士見の看板だったからわかる。 血界戦線ノベライズ:作者同士が交流あるしわかる。 ニトロプラスのエロゲの公式アンソロに参加:ニトロの原画家が『ベティ・ザ・キッド』の挿絵担当したことあるしわかる。 こち亀と…
10月に発売されたムック『米澤穂信と古典部』では、原作者が考えた「古典部」メンバー4人の本棚が公開されていた。 米澤穂信と古典部posted with ヨメレバ米澤 穂信 KADOKAWA 2017-10-13 AmazonKindle楽天ブックス楽天kobo オタクとしての伊原摩耶花 「古典…
人外×少女の現代ファンタジー漫画、ヤマザキコレ「魔法使いの嫁」の、小説アンソロジー。先行して発売された『金糸篇』とは執筆陣を替えての一冊。 東出祐一郎「ウォルシュ家攻防戦」 真園めぐみ「ナチュラル・カラーズ」 吉田親司「戦場の赤子」 相沢沙呼「…
千年かけて練り上げた魔導によって、破壊も創造も思いのまま。退屈を厭い、世界崩壊レベルではた迷惑なゲームをヘルサレムズロットに仕掛ける怪人、堕落王フェムト。彼が持ち合わせてないのはただ一つ、「普通(グッド)」であること――。ある日、たわむれに…
銃は、大陸でも類を見ない、強力な兵器のひとつではあった。が、最強ではない。便利ですらないかもしれない。数発撃つごとに暴発の危険性は高まり、さりとて一発目から危険がないわけでもない。故障も多い。それでもなお、この武器は騎士たちの誇りであり続…
「魔術士オーフェン」シリーズは、90-00年代にファンタジア文庫から刊行されたラノベだ。当時のファンタジア文庫といえば、書き下ろしのシリアスな長編と雑誌連載のギャグ短編、二つのシリーズが同時進行するスタイルをもって人気を得る作品が多かった。「オ…