周回遅れの諸々

90年代育ちのオタクです

2018-01-01から1年間の記事一覧

秋田禎信作品総選挙2018 結果発表

7月18日から7月31日までの約2週間、twitterで「秋田禎信作品総選挙」を開催しました。企画アカウントはakita_election。現時点までに商業媒体で発表されている秋田作品32作の中から好きな ものを選んで、ハッシュタグ「#秋田禎信作品総選挙」をつけて投稿し…

「秋田禎信1992-2018」訂正と注釈とpdf版無料ダウンロードについて

8月11日、夏コミ二日目で頒布した「秋田禎信1992-2018」の訂正と注釈とpdf版の話です。注釈の方はwebサイトを参照することが多かったので、誌面に載せるのではなくブログに書く形にしてみましたが……ここに来て、最大のミスを発見。初版をお持ちの方は確認し…

秋田禎信読本「秋田禎信1992-2018」をコミックマーケット94で頒布します

※この記事は夏コミ当日までブログのトップに固定し、随時更新します。 ※8月09日更新 8月11日の土曜日、夏コミ二日目東ツ38a「周回遅れの諸々」にて、秋田禎信評論本*1「秋田禎信1992-2018」を頒布します。初サークル参加です。 周回遅れの諸々 | Comike Web …

「秋田禎信作品総選挙2018」を開催します

「魔術士オーフェン」再アニメ化! 以前のアニメから、実に約20年が経過しました。この間も原作者・秋田禎信は「オーフェン」新シリーズ含め様々な作品を生み出し続けています。ですが、なにせ20年経ってるとあって一度読んだけど既に忘れてる、知らない内に…

秋田禎信インタビュー・対談等全リスト

※2020年6月26日更新 以下の表はインタビュー、対談等秋田禎信の発言ソースを集めたものです。「ザ・スニーカー」に連載中は毎号載っていた近況報告などのようなものはキリがないので省いています。あとがきも同様。往時の「ドラマガ」の近況報告的な奴はそも…

会いに行けるVtuber響木アオちゃんのチェキ会沼にドハマリしました

アオちゃんの魅力を挙げていったらキリがありませんが、その一つにリアルイベントに積極的であることが挙げられるでしょう。今年のバレンタインにデビューしたばかりなのに、既に三度のワンマンライブを成功に収め、八月からは全国六ヶ所を回るライブツアー…

「ズッコケ三人組」シリーズ電子版配信スタート! 思い出の七選

Amazon.co.jp: ズッコケ三人組 - 文学・評論 / Kindle本: Kindleストア ついに、とうとう、待望の「ズッコケ」シリーズ電子書籍化がスタートした。全50巻(中年三人組シリーズを入れると60巻!)と巻数が多いし、刊行期間は1978-2004年と長く続いたシリーズ…

「フレームアームズ・ガール」の女児アニメっぽさと源内あおちゃんの話

フィギュアやプラモを主力とするメーカー・コトブキヤが生んだメカ美少女。それが「フレームアームズ・ガール」だ。同社のロボットプラモデル「フレームアームズ」シリーズを擬人化したものが発端となってる。キャラデザは「ストライク・ウィッチーズ」「ガ…

TVアニメ「クレヨンしんちゃん」のホメオスタシスとトランジスタシス

ホメオスタシス=今を維持しようとする力はれっきとした生物学用語だけどトランジスタシス=変えようとする力はエヴァンゲリオン作中で使用された造語。これ定番のマメな。 sube4.hatenadiary.jp 「クレしん」は、20年以上やってるような国民的アニメの中で…

秋田禎信「エンジェル・ハウリング」フリウ編連載時次回予告集

月刊ドラゴンマガジン(富士見書房)の2000年06月号~2004年03月号にかけて連載されていた小説、秋田禎信「エンジェル・ハウリング」(フリウ編)の次回予告集です。このシリーズは文庫書き下ろしのミズー編と連載のフリウ編が交互に進んでいくというのが特…

ゆりキャン△の行間と斉藤恵那と後方彼女ヅラ

アニメ「ゆるキャン△」が放映終了してもう2ヶ月以上経つ。今更だけれど、予想を超える素晴らしい最終回だった。いや、ほんとよかった。 sube4.hatenadiary.jpsube4.hatenadiary.jp 本題とはあんまり関係ないアニメ最終回の話 この作品はみんなでやるキャン…

志村貴子の漫画に影響されたオタクが宝塚「天は赤い河のほとり」を観てきた

志村貴子と宝塚といえば「淡島百景」が有名だ。宝塚をモデルとする全寮制の歌劇学校を舞台に、演劇に打ち込む少女たちの青春、その今昔を描いたオムニバス……。「演劇」「歌劇」は、それ以前から彼女の作品では頻繁に取り上げられる要素だった。「放浪息子」…

好きな作家とそのファンと好きな作家のフォロワーの関係

オタクを多少なりとも長くやってると、昔から好きだった作家に影響されてデビューした作家に遭遇することがある。最近では好きな作家のフォロワーのそのまたフォロワー、なんてのも珍しくなくなってきた。 秋田禎信の読者である私にとっては、「サクラダリセ…

Vtuber響木アオトークライブ「みんなと語りあいたい」レポート

前回のライブのレポは、物販売り切れてたチェキできた人羨ましい俺もアオちゃんとチェキ撮りたいコールも今度は完全にしていきたいし2ndライブはよ! という魂の叫びで終わった。 sube4.hatenadiary.jp でも、まさか一ヶ月もしない内にその機会が訪れるとは…

Vtuber響木アオ 1stライブ TSUTAYA三軒茶屋店の中心でまほうの鏡号を叫んだオタク

バーチャルyoutuber響木アオちゃんのリアル1stライブ「みんなと響きあいたい」行ってきました! 控えめに言って、これは大成功なのでは。正直アオちゃんの集客力をナメてた……ごめんよアオちゃん 響木アオちゃんとは アオちゃんは、ぼっちネタと語彙力の無さ…

僕たちの好きな魔術士オーフェンを他作品にこじつけて語る

「ハイブリッド・ファンタジー」。これは、旧シリーズ刊行当時公式で使われてた「オーフェン」のアオリ文句だ。多分、蒸気機関やガス灯が実用化されてる一方で「ドラゴン種族」が依然として存在するような世界設定のことを指して言ってるんだろう。それ以外…

桂正和「電影少女」が性の目覚めでした

80年代後半~90年代前半に小学生だった私は、「週刊少年ジャンプ」に対してちょっと大人向けというイメージを持ってた。 不良物の「ろくでなしBLUES」、不気味な絵柄の「ジョジョ」、サスペンスホラーの「アウターゾーン」……。いずれも、まだ自分には早いよ…

なつかしの異世界転生・召喚もの:「ゼロの使い魔」完結と、ヤマグチノボルという作家について

ヤマグチノボル「ゼロの使い魔」が、このほど完結した。本作は、ライトノベルにおける異世界トリップ物の中興の祖である。が、20巻出たところで著者がガンを患っていることが判明、2013年に逝去。遺されたプロットを元に21巻、最終22巻は書き上げられたそう…

「アレがアニメ化とか今何年だっけ?」って聞かれたら「うるせえ俺が生きてる間は90年代だ」って答えたい

ある一定の年代以上に特に有名な漫画やラノベの(再)アニメ化・リメイクが相次いで発表されています。既に「たくさん発表されすぎて食傷気味になってきた」という人もいるくらい。……でも、「懐かしい」「今何年だっけ」と言いたいがためだけに一切合切同じ…

アニメ「サンリオ男子」が思春期のイタいリア充コンプレックスを生々しく抉ってくる怪作だった

サンリオキャラ大好きな五人の男子高校生。彼らこそが「サンリオ男子」である。サンリオ原作のこの企画は、ハローキティやマイメロディ、ボムポムプリンなど各自に「推し」キャラがいるのが特徴だ。最初はtwitterでのキャラクターアカウント同士のやり取りか…

時雨沢恵一「キノの旅」 星新一のSSとの違い、積み重ねられるキャラクター

漫画やアニメなど、過去にハマってたものを挙げてくと年齢がバレるという。でも、売れた作品っていうのは、自分たちのものだと思い込んでても、案外下の世代も読んでたりするものだ。多少ブームが過ぎても、それまでに築き上げた知名度が慣性となって、新規…

5分で分かる「魔術士オーフェン」シリーズ25年の展開

5分で分かる(分かるとは言ってない) 「魔術士オーフェン」のテレビアニメ化が発表されました。このシリーズは、秋田禎信先生によるファンタジー小説/ライトノベルです。魔術士の最エリート候補だったけれど、行方不明の姉を追って学校を出奔し、はぐれ旅…

「まほうの鏡号~」当ブログはバーチャルYoutuberの響木アオちゃんを応援しています

www.youtube.com アオちゃんと出会ったのはひと月前。インターネットでもリアルでも周囲にVtuber好きが増えてきてて、何か観てみたいな~でもなんか既にいっぱいいてどこから手をつけたらいいのか分かんないなーと思っていた頃だった。 デビュー即AVtuberと…

なつかしの異世界転生・召喚:カレーは異世界より強い 矢上裕「エルフを狩るモノたち」

東京都千代田区神田神保町。「本の街」として知られる彼の地が、「カレーの街」でもあることを知ったきっかけは、漫画「エルフを狩る者たち」だった。という同世代は案外多いんじゃなかろうか。 「エル狩る」は今はなき「電撃コミックガオ!」で、1994年から…

「ぼく勉」小林くんに彼女ができて寝込む ラブコメの親友キャラについて

週ジャンで連載中の「ぼくたちは勉強ができない」(筒井大志)は、現在単行本が5巻まで発売中。今特に勢いのあるラブコメだ。 ぼくたちは勉強ができない[Kindle版]posted with ヨメレバ筒井大志 KindleAmazon[書籍版] 主人公の唯我成幸くんは苦学生の高三で…

ゆるキャン△に影響を受けたオタクの冬キャンはバンガロー泊でもいいじゃない

※今回掲載してる写真には、私以外に同行者が撮影したものも含まれています。 山梨の女子高生たちが冬にキャンプするアニメ「ゆるキャン△」にハマり始めた、1月下旬。大学時代の知人*1から連絡が来た。「2月下旬~3月のどっかでゆるキャンしませんか?」 s…

【祝サイプラ電子化】フジリュー版「封神演義」の竜吉公主は「PSYCHO+」の水の森ちゃんではない

藤崎竜は代表作の「封神演義」よりも、10週打ち切り*1の初連載「PSYCHO+」のほうに愛着がある。というか、ヒロインの水の森ちゃんが好きでした。 「PSYCHO+」ヘンな美少女とゲームで超能力開発! 「TIGHT ROPE」「SHADOW DISEASE」ダークな短編群 古代中華SF…

アイカツおじさん武道館への道~JOYSOUNDでアイカツ! 曲を歌ってはいけない

アイドルアニメ「アイカツ」シリーズの楽曲は、女児アニメとは思えないクオリティだという。音楽に疎い私には他の作品と比べてどうっていうのはよく分からないのだけど、自分が好きな曲に可愛いものより大人っぽいかっこいいものが多いという実感はある、か…

なつかしの異世界転生・召喚:不由美とロジャーの「魔性の子」 異世界は遠きにありて思ふもの

アメリカのSF作家ロジャー・ゼラズニィの著作に、Changering(1980)というファンタジー小説がある。赤子の頃、神話的な異世界と20世紀の地球で互いに「取り替え」られた、二人の男をめぐる物語である。邦題を『魔性の子』という。 強大な魔力を持ち、長年に…

なつかしの異世界転生・召喚:異世界トリップもののどん詰まり 『幻夢戦記レダ』から『覇壊の宴』へ 

「異世界で自衛隊が活躍する」 「『ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり』だ……」 「エルフが奴隷にされたりする」 「『ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり』だ……」 「政治、経済、軍事、その他社会的な風刺もたくさん盛り込まれてる」 「『ゲート 自衛…