田中ロミオによるエロゲ初心者におすすめの7作
田中ロミオ=山田一は、エロゲ業界のカリスマ的なシナリオライターである*1。代表作に「加奈~いもうと~」「家族計画」「CROSS†CHANNEL」などがあり、近年はライトノベルレーベルで一般向け小説も発表している。「人類は衰退しました」「AURA 〜魔竜院光牙最後の闘い〜」はアニメ化もされた。そのシニカルかつエスプリに富んだ偏差値の高い作風は奈須きのこなど業界内外にファンが多い。
「田中ロミオの世相を斬らない」はかつて「PCAngelneo」というエロゲ雑誌に連載された業界コラム集で、まあ実際はショートショートみたいなもんなんだけど、2013年、2015年に書籍化された。その中でこの記事のタイトルのような短編があったので、作品タイトルを紹介しておく。
- silkys『姫騎士アンジェリカ~あなたって、本当に最低の屑だわ!~』
- 戯画『BALDER FORCE EXE』
- アリスソフト『戦国ランス』
- age『君が望む永遠』
- エルフ『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』
- TYPE-MOON『Fate/stay night』
- エルフ『鬼作』
- 終わりに
silkys『姫騎士アンジェリカ~あなたって、本当に最低の屑だわ!~』
卑語盛り盛りの調教ゲー。「ヒロインに屑と罵られることに心からの悦びを得るようになる」らしい。ヒロインを演じたサトウユキの代表作の一つ。2007年発売。
戯画『BALDER FORCE EXE』
ロボットものアクションゲー。「果てしなく繋がる連続攻撃が性とは異なる快楽を保証してくれる」とか。2002年発売。
アリスソフト『戦国ランス』
「ゲーム性」に定評のあるアリスソフトの国取りシミュレーション。「武田騎馬軍団に骨の髄まで泣かされて」とのこと。1989年から現在に至るまで続く「ランス」シリーズの一作。2006年発売。
age『君が望む永遠』
ゆわずと知れた鬱ゲー。主人公の鳴海孝之は作中での女二人を天秤にかけた苦悩of苦悩から、アンチも多い。二人のヒロインを演じた栗林みな実、たかはしもとい石橋朋子の声優としての代表作。「ショッキングな展開から目を離せなくることうけあい」だそうな。2001年発売。
エルフ『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』
並列世界もの。「今ではなかなか見られないゲームシステムは少し大変だけど、時空を越える奇跡の物語には不可欠なものとすぐ理解できる」んだって。1996年発売。本年中にリニューアル版の発売が予定されている。
TYPE-MOON『Fate/stay night』
ちょっと目を離してたらゲームはもちろんアニメ、ソシャゲ、小説と多方面に展開されててなんだかよく分からないことになってるビジュアルノベル。元はある地方都市を舞台にした、そんなスケールでかくないお話だったはずなのに、どうしてこうなった。「日常の背後に潜む魔術的闘争を少年漫画仕立てに描いた傑作」だという。2004年発売。
エルフ『鬼作』
学校の用務員や女子寮管理人などを主人公とする陵辱もの、「遺作」「臭作」「鬼作」と続く「伊頭家」三部作の最終章。「鬼畜者と自称しながらエリート街道を突き進む鬼作さんの姿はエスプリや遊び心に溢れている」とか。三部作の中では、私は「遺作」*2がいちばん好きです。2001年発売。