周回遅れの諸々

90年代育ちのオタクです

魔術士オーフェンはぐれ旅 第一話「追憶の呼び声」 あえて古さを強調したかのような映像演出に戸惑う

せっかくなので、場面ごとに逐一振り返っていく感想にしたいと思います。思いましたが、えっらい時間かかったので次からはやらないかも。

  • 五年前:《牙の塔》
  • 現在:《牙の塔》からのトトカンタ
  • 現在:《牙の塔》
  • 現在:トトカンタ近くの森
  • 現在:エバーラスティン家
  • 一話を振り返って
  • 原作のどこまでいくか

五年前:《牙の塔》

「見ないで!」
だが彼は見ていた――というより、身体がマヒしてしまったように身動きがとれない。(部屋の入口に立ち尽くして、)彼はただぼうぜんと彼女を見つめていた(見下ろしていた)――

()部分はアニメでは削られた、修正された部分です。


これは原作「魔術士オーフェンはぐれ旅」第一巻、「我が呼び声に応えよ獣」の冒頭部分だ。今回のアニメは「見ないで!」と叫ぶアザリーとそれを呆然と見つめるキリランシェロ、倒れているチャイルドマン教師を映しつつ、「だが彼は」以下の地の文をナレーションが読み上げるという形で幕を開けた*1。朗読はチャイルドマン役の浪川大輔原作の最大の特徴である文章の味を伝えたかったのだろうか……?


魔術士オーフェンはぐれ旅 新装版1 (TOブックスラノベ)

魔術士オーフェンはぐれ旅 新装版1 (TOブックスラノベ)

  • 作者:秋田禎信
  • 出版社/メーカー: TOブックス
  • 発売日: 2012/10/13
  • メディア: Kindle


魔術士養成機関の最高峰《牙の塔》。その構内にある礼拝堂*2で、《天魔の魔女》アザリーはひそかに古代魔術の実験を行っていた。ところが、実験は失敗。魔術武器《バルトアンデルスの剣》が暴走したアザリーは、化け物の姿になってしまう。突然現れた化け物にも動じず、放たれる魔術士たちの攻撃。「我は放つ光の白刃!」しかしその時横合いから光熱派が放たれ、他の魔術を妨害。


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アザリーは同窓生たちに見送られながら、悠々と飛び去っていく。その手助けをしたのはキリランシェロ。アザリーを姉としてこよなく慕う少年だった。

*1:多少削ってるけど

*2:原作世界の最大宗教である「キムラック教」は魔術士とは犬猿の仲なのだけど、あの礼拝堂は一体……

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ずっと執着してきた作品が20年ぶりに再アニメ化するけどいまだに心構えができてない

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魔術士オーフェン」が20年ぶりに再アニメ化される。そう聞いて「今さら……?」と反応する人は多い。原作者/原作イラストレータからしてそんなようなことをゆってる。ただし原作読者の、いやさ私の「今さら……?」はちょっとニュアンスが違う。


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オーフェン」シリーズは2003年に一旦完結した。その後、2011年に現在の版元であるTOブックスから新シリーズ(第4部と称される)及び新装版を刊行開始。これも2015年に完結した*1が、刊行中公式が何かと「重大発表」とぶつ度、界隈には「再アニメ化か?」という空気が流れていた。ドラマCD、コラボカフェ、さあ次は……? 実際にアニメ化してほしいかは別として、そんな雰囲気を勝手に感じ取っていた。


だから私の「今さら……?」は20年ぶりだから、ではなく「新シリーズが終わって随分経つのに……?」であり、むしろ「ようやっと来たかあ……」と言い換えたほうが近い。

  • 男らしいかっこよさを追求したアニメ第一期
  • 完全オリジナルだけどかえって原作テイストに近い二期「Revenge」
  • 再アニメ化に対する心構え

*1:以降もなんだかんだメディアミックスが続いてはいる

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舞台オーフェン第二弾「牙の塔編」 多少の解釈違いを越える「生」の強さ

八月に新宿村LIVEで上演された第一弾から三ヶ月後。舞台オーフェン第二弾は、品川六行会ホールで十一月に上演された。ライブハウスっぽかった新宿村LIVEと違って、そふぃすてぃけーとされた会場だった。


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ホール入口から入場口まで並べられたフラスタ


いわゆる「解釈違い」がなかったとは言えない。だが「生」で観て肌で実感する物語の力は前回同様かそれ以上に強く、多少の違和感は吹っ飛んでしまう。終わってすぐに是非とも第三弾キムラック編を観たいと思わせる舞台だった。2.5次元劇の現在の隆盛がなければ、今回の舞台も恐らく実現しなかっただろう。そう考えると、2019年というこの年まで作品を追い続けていてよかった。

  • 足し算の第一弾から引き算の第二弾へ
  • チャイルドマン教室VSウオール教室の抗争 ド迫力の殺陣
  • 個別のキャラ、役者さんについて
  • チェキ会、自撮り、舞台裏
  • キムラックへ

足し算の第一弾から引き算の第二弾へ


夏の第一弾は原作ファンから大絶賛を浴びた。理由は、一つには原作第一巻『我が呼び声に応えよ獣』と過去外伝「プレ編」をうまく絡めてくれたというのが挙げられる。


当初、シリーズ化の予定などなく読み切りのつもりで書かれた「獣」は、とてもシンプルなストーリーだ。完成度は高いものの、二巻目以降に積み重ねられていったキャラクターの背景や世界設定が反映されておらず、シリーズのファンとしてはなかなか歯がゆいところもある。舞台版は発表順では後の「プレ編」のエピソードをうまく盛り込むことで、クライマックスの感動を高めていた。


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サンリオピューロランドで開催されたアニメゲーム声優系イベント一覧

サンリオピューロランドで開催されたアニメゲーム声優系イベント一覧」とは、屋内型テーマパーク・サンリオピューロランド(東京都多摩市)で開催されたアニメ声優系イベントの一覧である。


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近年、ピューロは外部からアイドルや声優、コスプレイヤーを招いてのイベントを積極的に行っている。有名所ではでんぱ組.inc竹達彩奈上坂すみれ小林幸子など。少し変わったところではゲイアイドル「二丁目の魁カミングアウト」(この人たちのパフォーマンスガチです)などがいる。


サンリオ原作かどうかとか老若男女、ファン層とかは問われない。イベント料は、ピューロへの入場料込で5800円というパターンが多いのかな? 形式としては一つのホールのみの場合や、ピューロ全体を使って行うことも。ワンマンではなくフェス形式もある。大体の場合いずれかのサンリオキャラが登壇。コラボグッズなども販売する。推しがサンリオキャラと共演してる画面はいいぞ。通常客とのバッティングを避けるためには、イベント終了を閉園時間後に設定したりといった工夫も凝らしているようだ。


このページでは特にピューロランドで開催されたアニメ・ゲーム・声優系のイベントを載せている。上の方は予定。二部制の場合、二日以上に渡って開催されたもののみそれぞれを載せた。執筆についてはEventernoteを参考にしたが、漏れも多数あるだろう。登壇したサンリオキャラは公式情報に載ってないことも多く、可能な限り検索で調べた。ここに載ってないイベントに参加したという方、このイベントはあの子が出てたよっていう方は是非ご指摘くだされば幸いです。

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