周回遅れの諸々

90年代育ちのオタクです

「ヤマノススメ」にあの日エロゲユーザーが追いかけてた消える飛行機雲を見た

10年以上前、今よりもエロゲがオタク趣味のメインストリームにより近かった頃。 わたしも時流に乗ってそこそこの数をプレイしたけど、その一角に田舎ゲーと呼ばれるジャンルがあった。「AIR」「水月」「ゆのはな」「CROSS CHANNEL」「果てしなく青い、この空の下で…。」「とっぱら」などなど。文字通り田舎を舞台にしたゲームの数々。

 

 

なんでこのジャンルがエロゲで元気だったのかはよく分からない。伝奇的民俗学的な要素がある作品なら自然な流れだけどそうじゃないものもあるし、別にエロゲ特有のものというわけじゃない。単に、ビジュアル的な強みというのが一番大きかったのかもしれない。

 

TVアニメだけれど、「おねがい☆ティーチャー」(2002)辺りはこの流れを汲んでいる作品だと思ってる。本作は背景美術の制作を担う会社として「草薙」をオタク方面で有名にし、また作中の舞台である長野県木崎湖を訪れるファンが多いことで、近年のいわゆる「聖地巡礼」の先駆として語られることも多い。

 

 

なんにしろ、美少女+自然の美しい景観=大勝利という図式は、この頃自分の中に深く刻まれた。

 

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