周回遅れの諸々

90年代育ちのオタクです

「小中高校時代、学校や公共の図書館にラノベはあったか」アンケート結果

ライトノベルと図書館の関連性が話題になる度、最近の図書館にはラノベが置いてるのか! という声が上がる。一方で、いや昔からラノベ置いてあったしなんなら自分で購入希望出して入れてもらったし、という反論も出てくる。実際そこのところどうなの、と思ったので、20代、30代、40代と回答者の現在の年代別にTwitterでアンケートを取ってみたら、予想以上にたくさんの方に回答してもらえた。





突発的な思いつきだったので、レギュレーションがゆるゆるなのは勘弁。少年向け少女向けと分けたのは、中高生の図書館利用率の男女比とか見てるとそこら辺で差が出そうだなあと思ったからなのだけど、それなら3つ目の選択肢を2分割しないとあんまし意味なかったかもね。twitterのアンケート機能の選択肢の最大数がもっとあれば……! 期間は11月15日13時過ぎから翌日の同じ時間まで、24時間。後から下記のような付け足しをしたけど、RT数を見る限り、多分実際の回答にはあんまり反映されてない。




結果としては、どの年代でもラノベが図書館に置いてあった人は、なかった人より圧倒的に多い、ということにはなった。


とは言いつつも、自分的には、小中高の学校もしくは公共図書館、と範囲をかなり広げた割には、自分の周囲の図書館にラノベが置いてなかったと認識する人、結構多いなって思った。昔のほうが、ライトノベル――以前はヤングアダルトとか呼ばれたけど――と呼ばれる作品群をひとまとめにした定義が普及してない分、それらを役に立たないとかえっちなのはいけないと思いますとか見なして購入しない、という図書館司書の人なり学校教諭なりの判断を避けて通ることができたんじゃないか、という気がしていたので。


でもこの結果を信じる限りでは、40代より30代、30代より20代の方が蔵書率は高かったようだ。あるいは、私の説明だけでは、ラノベの杜に載ってるようなレーベルから出てる作品=ラノベ、という私的な括りをあまり共有してもらえなかったとか? 昔のほうが絶対数が少なかった分、認識されづらかったとか? ……って、自分で実施したアンケートの結果に対して文句つけてどうする。


自分がラノベオタとして図書館に結構お世話になったので、これから新規に入ってくる人がラノベに触れる場としての図書館も大切にしてほしい。でも、内容が駄目、という理由なら反論も思いつくけど、ラノベはひとつのシリーズを入荷しだすと一気に二桁巻数行ってスペースや予算を圧迫するので駄目、とゆわれると、何も言えなくなるところはある。


参考程度に、現在20-40代の人が中高生当時、アバウトに何が流行っていたかというと、

現在50歳の人の15歳当時

1980年前後。ソノラマ、コバルトは既にあった。高千穂遙クラッシャージョウ」が1977年。栗本薫夢枕獏菊地秀行氷室冴子新井素子らが出始めた頃?

現在40歳の人の15歳当時

1990年前後。ファンタジーブーム。少年向けではソノラマの天下に水野良を始め神坂一中村うさぎ深沢美潮あかほりさとるらを擁するスニーカー文庫ファンタジア文庫が殴り込みをかけてた頃。少女向けでは前田珠子折原みと桑原水菜、花井愛子……ティーンズハートというレーベル自体の隆盛はもうちょっと前?

現在30歳の人の15歳当時

2000年前後。「ブギーポップ」が大ヒットを飛ばした電撃の急成長期。秋田禎信上遠野浩平時雨沢恵一安井健太郎賀東招二……。少女向け、はすいませんこの辺りでちょっと分からなくなってくる。「十二国記」がアニメ化して、ビーンズ文庫が創刊して「今日から㋮王!」が出て、マリみてブームが訪れた辺り?

現在20歳の人の15歳当時

2010年前後。MF文庫がぶいぶいゆわせてた頃。平坂読葵せきな伏見つかさらが、特殊な能力とかファンタジー要素がないラブコメで売れる。「SAO」でネット小説の書籍化ブームが始まったのもこの頃か。「ビブリア」がヒットしたことによるライト文芸、キャラノベブームはもうちょい後。少女向け……少女向け?



……書いといてなんだけど、かなり適当だし、作品が売れだした時期と売上のピークの時期のズレをどう考えるかという問題があるので、上のは参考にしないほうがいいかも。それに、世間で流行ってたからと言って、その時期に図書館に入荷されたとは限らないし。現在20代だけど、図書館にラノベ、ありました! でも昔入荷した「スレイヤーズ!」の旧版がぽつんと残ってるだけでした!みたいな可能性だってあるわけで。


あとは、どれくらいの冊数が入っていたのかとか、図書の購入に当たって内容による制限はあったかとか、その辺りも次にアンケート取るなら注意事項としたい。