湘南日帰り海めぐり
今年の夏は、海を見たい。ナイターに花火大会にアニサマにと、自分としては「なんでここまで生き急いでるの……」ってレベルで満喫した夏。当然、海も外せなかった。
特に泳ぎたくはない。ガリオタのなまっちろい肌を人目にさらしたくない。でも、10年ぶりくらいに海を見たい。かといってほんとに見るだけ見て帰ってくるのも……。そうだ、せっかくなら近場で気になってた海岸を日帰りでいくつか巡ってみればいいのでは? それが身軽な独身男性の海の楽しみ方では?「ゆこう」「ゆこう」そういうことになった。8月上旬の平日のことである。
サザンビーチちがさき
とりあえず範囲を湘南近辺と決めて、南下する。横浜以南に行こうとする度、新宿まで出たほうが早いという事実に打ちのめされる多摩県民です。JR茅ヶ崎駅(東海道本線・相模線)から徒歩20分、バスで10分。住宅街を抜けたところにサザンビーチちがさきはある。海は広いのになんとなく圧迫感を覚えたのは、後ろに防風林を背負ってるせいか、遊泳可能な範囲が狭いせいか。防風林の向こうの国道134号線はちょっと首都圏離れした風景。泳ぐよりサーフィンて感じはした。わりとアットホームな感じの海の家で昼メシ。甘じょっぱいラーメンとフランクフルトとビール。
店員のお姉さんに聞いてみたらこの日は波が高くて遊泳が禁止されるかされないかっていうところだったらしい。関係ないけどサザンでは「愛の言霊」がいちばん好きです。
葉山町一色海岸
一旦茅ヶ崎駅に戻って東海道本線で大船、そこから横須賀線に乗り換えて逗子駅へ。そのまま逗子海岸……はスルー。山と海に挟まれた狭い道を行く路線バスのやや不安になる運転に揺られること十数分*1。たどり着いたのは、葉山御用邸の裏にある一色海岸。かつてはお大尽の別荘地として知られ、ヨット遊びが盛んだった葉山。その立地から隠れ家的なビーチとして名を馳せる景勝地である。ロイヤルビーチを名乗ってるけど別に皇室のプライベートビーチだった過去はない。でも時々やんごとない方が散歩に訪れることもあるとかないとか。
周囲は普通の住宅や別荘が建ち並んでるけど、あの近所に新しく住むとなると身辺調査とかされるんですかね……見どころは謎の鳥居。長者ヶ崎海岸とを隔てる突き出た岬「小磯の鼻」はシート広げておべんと食べるのによさげ。
由比ヶ浜
最後は、逗子駅から横須賀線で鎌倉、江ノ電*2に乗り換えて由比ヶ浜へ(鎌倉駅から徒歩でも行ける)。上の二つのビーチと比べて、圧倒的な開放感! 既に夕方だったので人手はそれほどでもなかったけど、客層もぐっと若いし、海の家も大企業のバリバリ商業的出展感がすごくて、これこそTHE湘南……! って感じがした。
3枚目の写真は、6月上旬に鎌倉観光に来た時のもの。海の家絶賛建築中。
帰宅
前述したとおり、今回全く泳がなくて。でもちょっと波打ち際で足を遊ばせたりはしたんだけど、足を洗うためだけに海の家の900円のシャワーを使う気にはなれなかったので、150円のミネラルウォーターを買って砂を洗い流すという贅沢をしてしまった。季節外れの海でヒロインが波打ち際で戯れるシーンってよくあるけど、その後ビーチに足を洗う水道が見つからなくて砂がひっついたままじゃりじゃりした感触を我慢して家路に着く人もいそう。そんなことを思った帰り道でした。