周回遅れの諸々

90年代育ちのオタクです

魔術士オーフェンはぐれ旅 第二話「牙の塔」 魔術士が魔術の訓練をすることに驚く原作読者たち

  • 現在:エバーラスティン家
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現在:エバーラスティン家


他の魔術士たちから怪物を救ったオーフェン。しかし皮肉にもそのことが《彼女》の注意を彼に向けさせる。

「あれは――」
オーフェンが)言いかけた刹那、怪物が頭をもたげ、(天井に向かい)――吠えた。
犬の遠吠えのような、なんのことはない、ただの遠吠えのように聞こえた。だがその声が響き渡り、辺りを湿らせるように満ち渡ったときには――(部屋の中は炎であふれ返っていた。)

()内はアニメで削られた・修正された部分です。


炎が放たれた。「我は紡ぐ光輪の鎧!」オーフェンは咄嗟に魔術で防御し、「我退けるじゃじゃ馬の舞!」炎を霧散させる。そんな様子を尻目に、《彼女》は剣をつまんで飛び去っていく。「逃げないでくれ、アザリー!」オーフェンの懇願も届かない。羽ばたく姿が遠くなっていく。呆然と立ち尽くすオーフェンに、チャイルドマンが悠々と歩み寄ってくる……。鉄面皮と評されるチャイルドマンだけど、このアニメでは穏やかな顔立ちで、不思議系美少女のようなぽーっとした表情をしていることが多い。

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ドラマ「ゆるキャン△」一話は原作やアニメそのまま……ではない

この一月からドラマ「ゆるキャン△」が始まっている。発表当初こそtwitterではいつも通り「アニメとイメージがまるで違う」「二次元を三次元で再現しようとするから無理が生じる」と拒絶反応が飛び交っていた。しかし実際に放映されてみると「いい感じに寄せてる」と評判のようだ。一方、「寄せすぎてて実写の意味がない」「アニメで観ればいいや」って人も。むつかしいところだ。


私は、出来うる限りアニメに寄せようとする努力は買う。それが必ずしも面白さに寄与してなくても、すごさはすごさとして称賛したい。でも声までアニメの演技に寄せてるのを褒めるのはちょっと……と書きかけて、なんか違うなコレと思い直した。

  • なぜ原作つきであっても対比されるのはアニメなのか
  • 電線の意味するもの
  • LINEは既に交換された
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魔術士オーフェンはぐれ旅 第一話「追憶の呼び声」 あえて古さを強調したかのような映像演出に戸惑う

せっかくなので、場面ごとに逐一振り返っていく感想にしたいと思います。思いましたが、えっらい時間かかったので次からはやらないかも。

  • 五年前:《牙の塔》
  • 現在:《牙の塔》からのトトカンタ
  • 現在:《牙の塔》
  • 現在:トトカンタ近くの森
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  • 一話を振り返って
  • 原作のどこまでいくか

五年前:《牙の塔》

「見ないで!」
だが彼は見ていた――というより、身体がマヒしてしまったように身動きがとれない。(部屋の入口に立ち尽くして、)彼はただぼうぜんと彼女を見つめていた(見下ろしていた)――

()部分はアニメでは削られた、修正された部分です。


これは原作「魔術士オーフェンはぐれ旅」第一巻、「我が呼び声に応えよ獣」の冒頭部分だ。今回のアニメは「見ないで!」と叫ぶアザリーとそれを呆然と見つめるキリランシェロ、倒れているチャイルドマン教師を映しつつ、「だが彼は」以下の地の文をナレーションが読み上げるという形で幕を開けた*1。朗読はチャイルドマン役の浪川大輔原作の最大の特徴である文章の味を伝えたかったのだろうか……?


魔術士オーフェンはぐれ旅 新装版1 (TOブックスラノベ)

魔術士オーフェンはぐれ旅 新装版1 (TOブックスラノベ)

  • 作者:秋田禎信
  • 出版社/メーカー: TOブックス
  • 発売日: 2012/10/13
  • メディア: Kindle


魔術士養成機関の最高峰《牙の塔》。その構内にある礼拝堂*2で、《天魔の魔女》アザリーはひそかに古代魔術の実験を行っていた。ところが、実験は失敗。魔術武器《バルトアンデルスの剣》が暴走したアザリーは、化け物の姿になってしまう。突然現れた化け物にも動じず、放たれる魔術士たちの攻撃。「我は放つ光の白刃!」しかしその時横合いから光熱派が放たれ、他の魔術を妨害。


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アザリーは同窓生たちに見送られながら、悠々と飛び去っていく。その手助けをしたのはキリランシェロ。アザリーを姉としてこよなく慕う少年だった。

*1:多少削ってるけど

*2:原作世界の最大宗教である「キムラック教」は魔術士とは犬猿の仲なのだけど、あの礼拝堂は一体……

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ずっと執着してきた作品が20年ぶりに再アニメ化するけどいまだに心構えができてない

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魔術士オーフェン」が20年ぶりに再アニメ化される。そう聞いて「今さら……?」と反応する人は多い。原作者/原作イラストレータからしてそんなようなことをゆってる。ただし原作読者の、いやさ私の「今さら……?」はちょっとニュアンスが違う。


sube4.hatenadiary.jp


オーフェン」シリーズは2003年に一旦完結した。その後、2011年に現在の版元であるTOブックスから新シリーズ(第4部と称される)及び新装版を刊行開始。これも2015年に完結した*1が、刊行中公式が何かと「重大発表」とぶつ度、界隈には「再アニメ化か?」という空気が流れていた。ドラマCD、コラボカフェ、さあ次は……? 実際にアニメ化してほしいかは別として、そんな雰囲気を勝手に感じ取っていた。


だから私の「今さら……?」は20年ぶりだから、ではなく「新シリーズが終わって随分経つのに……?」であり、むしろ「ようやっと来たかあ……」と言い換えたほうが近い。

  • 男らしいかっこよさを追求したアニメ第一期
  • 完全オリジナルだけどかえって原作テイストに近い二期「Revenge」
  • 再アニメ化に対する心構え

*1:以降もなんだかんだメディアミックスが続いてはいる

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Vtuber可憐冒頭の語りのまとめ

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原作の公野櫻子先生監修、だそうです。
自分なりにそれっぽく文章にしてみましたが、お兄ちゃん――どうですか――?

  • VTuber可憐 名(迷)場面総集編2019
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