周回遅れの諸々

90年代育ちのオタクです

新春わたらせ渓谷鐵道の旅 マスコットキャラのわっしーにひと目惚れ

年末年始に実家に帰省した折、わたらせ渓谷鐵道に乗った。群馬県桐生市桐生駅から栃木日光市間藤駅を繋ぐ、第三セクター運営の鉄道路線だ。渡良瀬川を沿って渓谷を走る、その沿線風景の風光明媚なことで知られてる。特に秋は紅葉目当てで訪れる観光客も多い。


群馬出身の私*1、実はこれが初めての体験だったり。渡良瀬自体は小中学生くらいの時に家族旅行で訪れたことがあるんだけど、その時は自動車で行ったから。車社会の群馬、案外こういう人は多いんじゃなかろうか。


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JR両毛線と共用の、始発・桐生駅。シーズンオフしかも三が日の朝から渡良瀬観光をしようとした人は少ないんだろう、人は少ない。そんな1月2日のホームに、一両の編成の可愛い電車が到着してた。乗り込むと、まず両替機つきの運賃箱が目に入る。この路線は、車内精算制らしい。それ以外は、普通のロングシートクロスシートの車両、2両の列車もあるようだ。


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ほどなく、発車。渡良瀬川とは発車してすぐにぶつかり、以降はおおむねこの利根川の支流を遡上していく形で進む。進行方向向かって左には赤城山桐生市街を抜け、田園地帯をしばらく走り。始発から四つ目の大間々駅を越えると、渓谷らしくなってくる。トンネルに次ぐトンネル、強風や川の水量が増大したらやばそうな谷。よくこんなところに鉄道を通そうと思ったもんだ、と感心する。紅葉はとっくに過ぎてて色彩は寂しいものの、こういうからっかぜが似合いそうな風景は嫌いじゃない。


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駅は、どれも国鉄時代を偲ばせる年代物の建物ばかり。水沼駅は、日本で唯一ドアツードアで温泉に行ける駅だそうだ。神戸(ごうど)駅には列車を利用したレストラン「清流」があるけど、その日は生憎と閉店中。沢入駅(そうり)の近くには草木ダム湖があり、夏に水遊びするにはよさげ*2。通洞駅では、足尾銅山観光のため降車する人も多い。全く人の気配がないようなところを進んでくイメージがあったけど、駅の近くには比較的新しそうなマンションが建ってるところもありました。


私が風景写真をうまく撮影しようと四苦八苦してる横では、(多分)地元のおばあちゃんが悠々と編み物にいそしんでおり、圧倒的に負けた感があった。食の軍師で力石に負けたと勝手に思い込んで悔しがるトレンチコートみたいな……。


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大間々って「おおまま」って書くと巨女ばぶみ聖女って感じがしませんか


山を分け入っていくにつれ、段々と線路上に残る雪が目立つようになる中、列車は終点の間藤駅に到着。約1時間30分かけての道のりだった。折り返し運転までには大分時間があったので、一旦降りる。……はいいものの、辺りに暇を潰せそうなものはない。展望台? の望遠鏡くらいか。一緒に下車した、同じく観光客っぽい男性も途方に暮れてる感はあった。駅舎内には、ここは紀行小説の大家みたいな人が日本の全鉄道路線を制覇した、一番最後の記念すべき駅だ、みたいな説明とともに角川文庫から文章の引用が貼られてた。でも、そこにあったのは、全制覇したはいいもの何の感慨も湧いてこなかったみたいな感想で、それでいいのか、とは思いました。


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カモシカは見られませんでした


なにせ一両しかないし車内清掃とかやってる気配もなく元の位置で停車してたので、ほどなく車内に戻る。手持ち無沙汰に車内をうろうろして……ふと目についたのが、車内広告に載ってたわっしーだった。


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一緒に写ってるのは、高崎土産のHUNTERXHUNTERコラボクラピカだるまキーホルダー。クルタ族の「緋の目」を全て取り戻した暁には、このだるまに目を書き入れるのでしょう


スケベそうな目つき。口か鼻か分からない中央部分。だいたいなんで「回送」なのか――。疑問は尽きない。尽きないけど、ひと目惚れした。


公式サイトによると、このわっしーは、2010年に生まれたらしい。趣味はぼぉぉっとすること。こんな顔してるけど、安全パトロール隊長という責任ある役職に就いている。群馬・栃木を中心に北関東を広報活動で飛び回ってるみたいで、フォトギャラリーには有名なぐんまちゃん*3と写ってる写真も多い。そういえば、twitterで「わたらせ渓谷鐵道ゆるキャラwww」みたいな記事が回ってきた覚えがあるような、ないような。


www.youtube.com


で、何かグッズがほしいな、と思ったんだけど、間藤駅はおろか、始発の桐生駅にもわっしーは売ってないらしい。途中の相老駅大間々駅・通洞のいずれかで買うか、あるいはアテンダントが同乗してれば購入可能とか。あと通販もある。桐生駅にないのは、あれが基本的にJRの施設だからだろうか。結局、相老駅で数分間停車している間に購入した*4。それが、上のぬいぐるみ。サイズは小で930円。大は2980円するそうです。


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桐生駅の立ち食いそばで80くらいのおじいさんが作ってくれた名物ひもかわうどん


第三セクターのものになってからもなかなか経営は厳しいようだけど、わっしーがみんなに愛されるようになって、少しでもわたらせ渓谷鐡道全体が上向いてくれればいいな、と思います。

*1:ただし埼玉からの転校生

*2:最寄り駅は神戸駅らしい

*3:旧称ゆうまちゃん

*4:途中下車しちゃうと、次の列車まで長いので……

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