周回遅れの諸々

90年代育ちのオタクです

BGVはいつも放送大学で

今年の1月に、テレビを買い替えた。それで何を流してるかというと、アニメ……ではなくて、専ら放送大学ばかりを垂れ流してる。観てはいない。


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ひところ、家でこのブログ用の文章を書いたりする時の、作業用BGMならぬBGVを探してた。集中してれば音楽だけでもいいけど、一人暮らしで家にこもってシコシコやってると、ふと、人の話し声、喋ってる人の姿が恋しくなることがある。それには、ヒーリング系環境音楽なんかでは物足りない。かといって内容が頭に入って来ては作業の邪魔になる……そういった、わがままな条件をクリアする映像を。


最初はニコニコ動画のタグ「作業用BGM」「作業用BGV」でそれっぽいものを探してたのだけど、いくら画面を観てないっていっても何周もすると飽きが来るし、その都度新しいものを探すのも、垂れ流してるだけのBGVにコストをかけすぎてる気がして、やめてしまった。こういう時に頼りになるのは、やはり二十四時間何かしら新規コンテンツを放送してるテレビだ。


まったりとした日常系アニメ、ストーリー性の薄い5分アニメ、長寿アニメというのは、選択肢のひとつではあった。「ヤマノススメ」なんかは、環境映像的なものとしても優秀だ。でも、BGVにするくらい好きなアニメだと、どうしても作業を忘れて見入ってしまうことがある。この矛盾。


sube4.hatenadiary.jp


野球中継も好ましい。ルールもロクに覚えてない、セパのチームもあやふやな、多分平均的な日本人男子より野球のことを知らないマンなんだけど、春夏のナイターは日本の風物詩って感じで好き。作業用BGVとしては、言葉がわからないメジャーのほうが都合がいいかもしれない。高校野球はドラマ性が強すぎてつい見入ってしまうか、大量点差がついて一回で打者一巡しちゃうような試合だとチャンネル変えたくなっちゃうので、不向き。


NHKは、何かと騒がしい民放と比べれば、BGV向きの番組をたくさん抱えている。囲碁将棋系は大体安心して流してられる。でも、やっぱり番組によって引っかかる部分はある。この歴史系番組、スタジオ収録パートいらな~いとか、旅番組でこの水先案内人的な人いらないなあナレーションと映像だけで進行してくんないかなあとか、望みの通りナレーションが進行を司るドキュメンタリーでも俳優が声当ててると、妙にかっこよく喋ろうとしてるなあブレス多めの森本レオ口調やめてくんないかなあと思ってしまったりとか。海外に行く、ナレーションで架空の旅行者を立てるタイプの旅番組で、現地の人が(マイクを向けたスタッフに)Hi,Boyってゆってるのに、受け答えてるナレーターは女性だったり、現地の人は自然体で喋ってるのに、旅行者の演者が演技過剰だったりといったすれ違いがむずむずさせられるんだよおおおおなんだただの人間嫌いか。はい。


そんなこんなで行き着いた最適解が放送大学の講義だ。どの番組も形式は大体同じだし、一日中やってるし、講師陣もいい意味でキャラが立ってないので、作業の邪魔にならない。内容は再放送ありつつ、少しずつ切り替わってく。授業を受けながら別のことをやってるという感覚に、「あ、これ学生時代、授業中に内職がはかどった(ような気になった)やつだ!」ってなる。警戒すべきは滑舌の悪い人にぶつかる可能性くらい。あと、たまにものすごく興味を惹かれる講義に遭遇することも。その時は素直に諦めて、ちゃんと講義を聞きます。