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周回遅れの諸々

90年代にオタクとしての青春を過ごした人のブログです

「寝取られてもいい。幸せになってほしい」理想のNTRを探して

HENTAI

もうすぐ春ですね。春は出会いと別れの季節ですね。ということは寝取られ(NTR)の季節でもありますよね。


NTRは好きだ。好きだと思う。断言できないのは、寝取られる対象が必ずしも彼女や奥さんでなくてもいいし、彼氏が登場しない話でもひげなむち作品とか好きだしそれは果たしてNTRといえるのか、というお定まりの議論があるからなんだけど。


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なんにしろ、映画「月光の囁き」でなんか言葉にできないムズムズを感じて、OVA秘湯めぐり」で「あ、こういうの好きかも」って確信して。それから10年以上、そういう人としてオタ活してきた。



以前はこのジャンルって例えばエロ漫画では浮気妻、それも熟女が好きな人が描いてる事が多かった印象なんだけど、ジャンルが認知されることにより裾野が広がって、好みのものが供給されるようになったのはありがたい。中でも、大学生物が人気あるような気がする。高校卒業と同時に人間関係含めた環境がリセットされるのと今日も一日セックス三昧するだけの時間的余裕があるのが舞台として好かれる原因かしら。そこは、このジャンルの特異性かなと思う。

NTRは童貞に優しいジャンル


エロについては、NTRに限らず、現実離れしたファンタジー要素が強いものは苦手で、そこそこ生々しいもの、現実(の自分)との距離が近いほうを好んでいる。昔はそうでもなかった気がするし、それでも90年代の和製ファンタジーブームの末裔か! と誰かに怒られそうだけど、触手とか苦手。いつの間にかそういう風に嗜好が変わっていた。これを書いている今は冬の真っ最中なので、水着の女の子が登場する夏真っ盛りの話なんかは読む気がしない。うわっ寒そう、と思ってしまう。関係あるようなないような話だけど。


恋愛経験の乏しい私にとって、NTRはイチャラブハーレムエッチなんかよりはまだしも距離が近いジャンルだ。や、NTRが好きだからってイチャラブが嫌いなわけではなく、むしろ大好きだけどね。好きな人と幸せに過ごすより好きな人が誰かと幸せになってるのを指をくわえて見てるしかない自分のほうがなんぼか想像しやすい。たまにNTR好き(あるいはそれを装った人)がイチャラブ好きや処女厨相手に「現実を見てない」とか「どうせ実際に恋愛したことないんだろ」とかマウント取ってたりするけど、NTRも大概恋愛弱者に優しいジャンルだと思う。オタクがフーゾクネタやホ別苺をことさらにネタにするようになったのっていつ頃からだろう。宮台センセが台頭してから?


なぜ快楽堕ちなのか。快楽上がりではいけないのか


その界隈では有名なNTRゲー製作者……ってぼかす必要ないか。同人サークル・VENUSの人が、「製作中のゲームのヒロインが(主人公のことを好きすぎて? いい子過ぎて?) どうしても堕ちてくれない」と吐露したことがある。あのサークルのゲームをプレイした経験から、氏のNTRにかける情念の強さを分かってたので、「なるほど、ここまで葛藤しなきゃあそこまでのものは出てこないんだな」と納得した。けど、そもそもどうして「堕ち」なきゃいけないんだろう、とふと疑問に思った。あくまで自分の好みで考えた場合ね。


自分にとっての理想のNTRがこの世にありうるとしたら。それはまず第一に「劣等感」を重視するもので。究極的には、俺=寝取られた側とあいつ=間男がどうしてこうも違うか、というところに収束する。主導権が寝取られる側にある「寝取らせ」はナシ。「寝取り」は寝取られた男の方に感情移入すれば、まあアリ。このジャンルでは遠距離で主人公が全くあずかり知らぬ相手に、というのも、対照的に、一つ屋根の下で父親とか兄弟とかいった近親者に、というのもあるけど、自分が好きなのは圧倒的に後者。そっちのほうが「なんで俺じゃなくてあいつなんだ」感が増すので。体を別人格や憑依系の魔物とかに乗っ取られて、彼女がそれに気づかないまま抱かれるとかも悪くない。


寝取られた男と彼女/奥さんor寝取り男と奥さんの関係より、寝取られた男と間男の関係のほうを重視する姿勢。これを突き詰めると、間男を憎む気持ちは彼を愛する気持ちと表裏一体であり、つまりはNTRとは本質的にBLであるというような思考にも至る。野村美月の小説『親友の彼女を好きになった向井弘凪の、罪と罰』はまさにその体現だった。



余談が長くなった。NTRにとり重要な劣等感を刺激するには? 好きなあの子がアヘ顔ダブルピース淫語連発風俗堕ちくらいまで行った方がダメージが大きいという人もいるだろう。自分は、最終的にはヒロインが自分で考えて、彼なら幸せにしてくれると信じて寝取り相手を選ぶ方が「負けた」感じがして好きだ。快楽に溺れるのはいいけど、自我を失い、誰がどう見ても不幸になってしまうのはちんちんがしょんぼりする。彼女を奪われて悔しい! って気には全くならない。直截に言えば、和姦NTRが好き。自分を捨てたヒロインor寝取り男に対して寝取られ男が復讐する展開は案外NTR好きの間でも望む人が多いんだけど、以ての外。なおこの場合寝取り男がいい奴かどうかはあんまり関係ない。彼女が信じるに足る男である、というそのことが重要。


NTRについて考える時、ヒロインの魅力を保ったままどうやって「堕とす」か悩む人はVENUSの人に限らず多いけど、そもそも「堕ちる」というネガティブな言葉を使ってるからまずいのであって、「快楽上がり」とでも呼べばより高いステージに行った感あって色々捗るんじゃないか。


逆に寝取られ男が恋愛やセックス以外の仕事や何かでより高いステージに上った結果としてヒロインがついていけなくなって、でも寝取られ男はそれを知らずただ自分の男性的な魅力が欠けてたからだと思いこんでたりしてとか、そういうのも好きだけどね。「ジョン平とぼく」とか。ジョーとのりちゃんとマンモス西……はジョーから振ってるしまた違うか。


この果てしないNTR


先日、久々にプレイしたNTRゲー、同人サークル・人生通行止めの「イロヨリドリ」は当たりだった。以前にプレイしたここの別作品はあんまりだったんだけど、今回はピロートークマシマシのイチャイチャ多めでよかった。やっぱりNTRは女の子が幸せそうでなきゃいかんよ*1、という認識を新たにした。この文章はその余波で書いている。


件のゲームの寝取り男の、口では女をアレ扱いしてるのにどう見ても大切に扱ってるところは、どっかで既視感あると思ったら、「夜王」の霧崎さんだった。低価格帯でNTRで複数ヒロインってそれだけ聞くと地雷臭しかしないんだけど、前半寝取られてすぐ出番なくなったヒロインたちがいることで、後半メインヒロインへの寝取り男の執着がすごい伝わってくるんですよね(ただし愛はない)(と本人はゆってる)(ホントかなあ)。ただ、NTRって一線を超えてからのボリュームが多ければ多いほど寝取られた側のリアクションが変わり映えしなくて、もういいよお前、とはなるかな。なった。あと途中経過はとてもよかったんだけど、結末は、ちょっと、うん



最初に、ジャンルの裾野が広がって、好みのものが増えたのはありがたい、と書いた。でもそれはそれとして、理想のNTRというものはいまだ手中に収めていない。だから今日もまた私は代替行為として、NTRでもなんでもないダダ甘イチャラブものを、第三者である横恋慕してる人の視点で楽しんだりしている。私たちの果てしないNTR坂は続く。

*1:実際幸せかどうかは別。幸せの定義なんてもっと分からないわよ

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