高尾山で初日の出を拝んできた。でもここな様はいなかった
昨年観たTVA「ヤマノススメ」が面白かったのと、そういえば山の上からご来光を拝んだことってなかったな、という思いから、元旦のまだ夜が明けない頃から高尾山に登ってきた。2016年はエヴァの影響で第九を聞きに行ってイベント納め、2017年はヤマノススメでイベント始め。オタクなんてそれでいいんだよ。
高尾山はわりと近所なんだけど、学生の頃一度行ったきりなのでこれで2度目。とはいえ前回ちょっとした散歩気分で山頂まで行けたし、とりあえず暖かくさえしていけばどうにでもなるだろう……と油断してたのがいけなかった。
当日の日の出予定時刻は06時50分頃。山頂までは成人男性の足で2時間かからない程度。幸い京王線は大晦日から元旦にかけて終夜運転しているので、足がなくても行ける。実際に京王線高尾山口駅に着いたのは04時前で、それでも結構余裕を持たせたつもりでいたんだけれど、そんな自分が目にしたのは「
さておき、山頂までは行けずともそれまでに見晴らしがいいところは幾つかある。気を取り直して、登りだす。高尾山は途中まではケーブルカーとリフトを使ってもいけるけど、結構待ち時間が長いということなので徒歩で行くことに。
徒歩ルートも幾つかあるけど、夜間は舗装された道しか通れない。明かりは煌々と輝いてるし、昼と何ら変わりなく登れる。……とはいえ、久しぶりに登ってみると、結構急勾配だ。息が切れる。あと、みんなケーブルカー使うと思ってたけど、そうでもなかった。普通に人多い。道幅結構広いので、歩きにくいということはないけど。老若男女色んな人がいる。お子さんの手押し車押しながら登ってるお父さんお疲れ様です。スマホでJポップ垂れ流しながら歩いてるお姉さん、うるさい。50、60代と思しき老夫婦、すいすい登ってくけど山慣れしてるのかな?……
入山規制かかってる中腹まで辿り着いたのは、ちょうど06時くらい。ここから先は行けないけど、結構なだらかな道のりみたいだ。お土産屋を冷やかしたり薬王院にお参りしたりしながら、眺望のいい場所を探す。でも、めぼしいところには既に人がいる。というかさっさとどっかに決めて陣取ってしまえばよかったものを、うろちょろしてたのでますます場所がなくなっていく。既に空は白み始めてる。このままだと朝焼けに間に合わない。
ようやく「ここでいいんじゃないか?」と見定めたのは、リフト乗り場すぐそばの広場。ここも既に人がたくさんいたけど、まだ全然スペースが余ってる。難点をゆえば、大学生らしき連中がめっちゃうるさい。お前ら既にどれだけ酒入ってるんだよってくらいうるさい。ご来光を拝む時っていうのはね、誰にも邪魔されず自由で、なんというか救われてなきゃあダメなんだ。独りで静かで豊かで……。でも、我慢。あと15分かそこらの辛抱だ。待つ、待つ、待つ……そして、あと数分というところで気づく。「
そこで咄嗟に、すぐ近くにあるリフトに目が行ったのはいい判断だったと思う。既にチケットは買ってたので、そのまま搭乗する。リフトのケーブルが渡してある左右は森林が広がっていてそこまで開けているわけではないけど、高さは十分なので、木の上から無事ご来光を拝むことができた*1。
写真見て分かる通り、ケーブルが邪魔ではあったけど、そこはご愛嬌。転落防止用の柵?がないのが、高所恐怖症の自分にはキツかった。でもまあ一人か二人で行ったなら、そしていい場所が取れなかったならこのリフトで下山しながら初日の出を堪能するってのはわりと最適解かも。帰りは行きと違ってみんな一斉で下山するので、リフトもケーブルカーも行きの比じゃないくらい混むし。
そのままリフトで降りて、帰りは麓で蕎麦でもたぐりたかったけど、店が開いてなかったので帰宅しました。元旦からドタバタしちゃったけど、これを戒めとして受け取って、今年はもうちょい落ち着いた生活を手に入れたいです。……書き終えてから気づいたけど、「ヤマノススメ」別に関係ないなこの文章。
*1:場所によっては木の高さの方が邪魔して見えないことも